K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Silvia Iriondo, Juan Falu: Antiguo rezo (2019) ごく自然な音が紡がれていくような

Silvia Iriondo, Juan Falu: Antiguo rezo (Hope in the past, 2019)
1. A San Juan
2. Cantorcita
3. De la raíz a la copa
4. María, en la casa
5. Laurel
6. Duende de los cañizos
7. El cauce y el agua
8. Nana para Sara
9. Zamba por la Natalia
10. A puro fierro
11. Pa’qué al quiero redonda
12. Tonada de antiguo rezo
Silvia Iriondo(vo), Juan Falu(g)

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いつの間にか、シルヴィア・イリオンドのアルバムが出ていた。 フアン・ファルーのギターとのデュオ。

今までのアルバムと随分と空気が違うような気がする。唄を聴いているようで、美しい室内楽的なバンドの演奏への溶け込み、のような部分が愉しいアルバムだったような気がする。ヴォイスが醸し出す哀愁や愉悦、のようなものが強い香辛料になっているのだけど。もともとジスモンチのCarmo経由で知った訳だから、そのような味付け、が効いている部分も。

このアルバムでは強い抑揚はなく、ごく自然な音が紡がれていくような感じ。穏やかで、風のように音が流れていく。今までのアルバムで期待してたようなクセ、のようなものは薄く、極めて淡麗な酒のような静謐さ、を愉しむアルバムなのだと思う。