アギューレの新作と同時に購入。それにしても高価だ、両方とも。少しでも安価な中古盤を待っているうちに、日が過ぎた。
ボクにとって、アルゼンチン音楽の入り口はアギューレとイリオンド。ともにネオ・フォルクローレとされ、アコウスティックな音の美しさ、は似ている。しかし、暖かみがあるアギューレの音と比べると、イリオンドの音はもう少し低温で、ECMに通じるような硬質な透明感を感じさせた。だからジスモンチのアレンジ(だったかな)で、欧州ではECMからdistributeされた、のはなるほど、と思った。
だから柔らかな風を想起させるアギューレの音とは異なり、荒涼としたパンパを行く旅芸人のようなジャケットの写真とともに、寂寥感、孤独感が胸に迫る感じだった。
今回のアルバムは、過去のアルバムより暖かみ、のようなものを感じ、おやっと思った。ゲストにアギューレやリリアン・サバが入っているし。陰翳よりも淡い光を感じさせるアルバムだけど、それもまたいいな、と思う。柔らかな音に暫し浸っていた。
- アーティスト: シルビア・イリオンド,カルロス・アギーレ,ハファエル・マルチニ
- 出版社/メーカー: SPIRAL RECORDS
- 発売日: 2018/03/09
- メディア: CD
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Silvia Iriondo: Tierra sin mal (2009, Spiral records)
1. Agua Dulce
2. Casi Casi
3. María en la Casa
4. Clavel Doradito
5. Vicenta
6. Greta
7. Te Quiero
8. Lejanías
9. El Cauce y el Agua
10. Mi Jujeñita
11. Trunca del Monte
guests: Juan Falú, Carlos Aguirre, Rafael Martini, Lilian Saba