40年位前、母校の学生会館に近藤等則とトリスタン・ホイジンガーがやってきて、音楽とも寸劇ともつかぬ、不思議な時間を残していった。そんなことにブッ飛んでいたので、物販で何か買おう、なんて思いもよらぬことだった。
確かにマンハッタンで跳び上がる近藤のジャケットは明瞭に記憶していて、あのときに買ったら良かったなあ、と永く思ったものだ。あとはカイザーとかチャドバーンとの共演盤だったのだろう、メタランゲージとかパラシュート。
近藤等則の初リーダ作はBellowsレーベル。「ベロ」のことで、運営は杉山和紀氏。当時は国連職員(ジャズ批評に出ていた)。その後、DIWレーベルの自主制作盤を沢山出版している。
最近、再び気になっているのは録音。嶋護「ジャズの秘境」で録音技師としての杉山氏にスポットライトを当てている。
そんなことでBellowsレーベルが今になって気になりだした。持っていたのは近藤盤と杉山録音でないランカスター盤。残りが欲しくなってきた。
また亡くなる前から近藤等則保有のdead stockが放出されている様子があって、 何となく蒐集のタイミングかな、と思った。
BELLOWS 001 Toshinori Kondo: Fuigo From A Different Dimension 1979
BELLOWS 002 Eugene Chadbourne and Toshinori Kondo: Possibilities Of The Color Plastic 1979
BELLOWS 003 Takehisa Kosugi : Violin Solo 1981
BELLOWS 004 Billy Bang: Changing Seasons 1981
T 801 Byard Lancaster: Documentation/The End Of A Decade 1980
とは云え、高々の5枚。ランカスター盤はちょっと系列が違う感じで、実質4枚。
チャドバーン・近藤盤は近藤家放出のオークション、小杉盤はDUのセール、バングはたまたま東京のディーラーということで、案外簡単に入手。楽器の様々な音、奏者の気配を聴いてみたい、と思う。