K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Gary Peacock, Marilyn Crispell: Azure (2011) そうだ音楽を中心に書く積もりだったよね

そうだ音楽を中心に書く積もりだったよね。ここのところ、本のことに心を奪われているような気がするのだけど。 またLPレコードに随分と魂を持って行かれているから、何だか家の中が昔のジャズ喫茶のように、レコードが散乱している状況。そもそも収容キャパ…

京都・寺町二条「三月書房」書籍のミクロ・コスモス

はじめて入った本屋が寺町二条の三月書房。

逢う魔が時

梅雨が明けたような午後だった。この2〜3ヶ月、休みは山にいたので、自室で過ごす休日は懐かしい。友人達と旧いプレスのレコード聴きながら、ビールを呑んでいた。Blue NoteやRiversideの美音に酔いが進んでいるような気がした。 大きな窓の向こうの雲が流…

ボクが夢想すること

etc

決して政治的な主張でないのだけど、だんだんと非寛容な空気が満ちているような居心地の悪さを感じることが多い。だから、これからの世の中に夢想することがある。 1. 多様性に対し寛容の国であって欲しいと思っている。いろいろな考え方、立場があり、そ…

山の画文集というジャンル

山狂い、のような日々。お陰様でLPレコード狂いは一段落。 10日ほど前に北アルプスの入門コースである合戦尾根に出かけた。東京のSさんパーティと一緒。独りの時は黙々と距離を稼ぐのだけど、他愛もないことを喋りながら登る山も、そんな機会はあまりないの…

富山・大日岳(2501m)残雪の後ろ姿を追いかけて

沢の上部にはそれなりの残雪は残っていて、アイゼンを装着して、シルエットになった先行者を追いかける。目の前に稜線があるように見えるのだけど、上がっても上がっても近づかないように感じるのは不思議なことだった。

Han Bennink: Monk Volume One (2008) 時間感覚の横滑り

ここ数日、このアルバムを無限円環のように仕事場で流している。ごく低い音量で聴くセロニアス・モンク集。スネアをブラッシで叩き続けるベニンクの変態的なリズムが可笑しな快感を誘う。時間感覚の横滑り、のような不思議な逸脱感。 最近、気がついたのだけ…

加藤泰三:霧の山稜(1941、朋文堂)夜半過ぎにそっと山を感じたいときは

美しい装丁の本。昭和16年、果ての見えない日中戦争の打開のために破滅的な南方進出をはじめた頃、対米宣戦布告のわずか3ヶ月前に出版された本。美術教師であった著者の最初で最後の本*。彼は昭和19年、南方で散華した。雪山が好きで、本の装丁にスキーシ…

シュート・アロー:東京ジャズメモリー(2012、文芸社)「あの頃の空気」

あれから30年経った。大学生の頃のジャズの賑わいといったら、今からは信じられないものだった。Live under the skyと称する一大ジャズイヴェントがあって、トップに立つジャズ奏者達が呼ばれていた。会場は数万人収容の屋外。今頃の東京でのジャズイヴェ…

Thelonious Monk: The Unique (1956) 死者の与うる揺らぎ

やはりモンクは好きだ。正反対のエヴァンスとモンクが好きだ、というのは可笑しい感じもするが、脳内快感器官が幾つかあって、異なる器官が「イイ」って云っているように思える。だけど、二人とも共通するのはピアノの響きの美しさ。古いプレスのLPレコード…