K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

米国Anaheim:好き・嫌いが交差する不思議の国アメリカ


今朝,このAnaheimを出て,金沢までover 20 hrsの一日.実は成田のTransitがとても長い.

さっぱりのAnaheimを出るので嬉しいし,また多くの知人・友人がこのAnaheimから世界中に散っていくことが寂しい.来年,Baltimoreで!あるいは1月にPhoenixで!と,言い合いしながら手を振る.そうやって,この十数年過ごしてきたのだ.少しづつ消える人もあり,また新しい人が現れる.そうして時間が流れている.アメリカを中心に人の係累が繋がっている姿は憧れであり,また妬ましい.そんなことが基底にあって,好きだの嫌いだのの感情が不思議に交差する.

印象的であったのは,昼食で同席した大先達.ネヴァダの日系2世で戦時中は日系人収容所へ収監されず,ハーヴァード大学ph.Dを取得したそうだ.(奥様はユタの収容所).ハーヴァード時代は大丈夫でしたか?と聞いたら,日本語できないし中国人に間違われたから大丈夫と笑う.未だ明晰な1919年生まれの丈夫に驚きと敬意を抱いた.昨日,再びホテルでお会いしたら,少し腰を曲げながらカートを引き,自分で運転し帰るそうな.Baltimoreで!と挨拶されたが,いやいやPhoenixで!と応えた.

最後の夜はボクより2.5世代うえの大先達が久方ぶりにこられたので,食事会を催した.お世話になった方も多数参加し,盛会となった.元来,幹事気質なので(とほほ),自分のことにはマメではないのだが,マメマメしく立ち働いた.大先達の一番弟子のイラン人の方もお呼びすることができ,まあ90点の出来.

Anaheimの美味いもの情報皆無のなか,割りきってDisney Downtownのレストランに設定.夕刻からすっかり曇って,小雨がちらつくなか,Disney Downtownへ.

Ralph Brennan's Jazz Kitchen
1590 Disneyland Drive, Anaheim, CA, United States
(714) 776-5200




この店を選んだ理由はルジアナ料理だから.比較的,Gumboなどは日本人の身体によく合う.実は,会議でサーヴされる米国食を連日食べて,胸焼けが強くなっていたのだ.気持ちわろし.いつもは適当にタイ,ベトナム,中華を混ぜて,米国滞在を誤魔化いるのだが,オジさんの孤島Anaheimでは店探しが不調.



この店ではBluesっぽい感じで生演奏有り.座って弾いているギターじいさんの引いたバッキングがなかなか粋な感じで,ブイブイうなるエフェクタのベースの無粋をきれいに帳消しにしていた.右はGumbo.クレオールおじや,という感じの食べ物.

食事会を終えると外は暗い.屋外のステージの演奏の前で踊る人達を眺めるモスレムの子が印象的.無国籍ミッキーの放つ光陰はムハマッドの民をも照らす.だから危険なんだろうな.




すべてが終わって,気心の知れた数人で一杯.マーケット行って,好きなビールをピックアップ.FAT TIREはコロラドのビール.以前,デンバーで呑んで気に入ったもの.実に13年振りに呑んで,改めて美味しく頂いた.ベルギービールのテイストだそうで.他愛も無い話をしながら,Anaheim最後の夜は過ぎた.