Christina Ortiz: Villa-Lobos the 5 Piano Concertos(1992, Decca)
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今週水曜日のことが随分前のように感じる。思いっきり、時間のギアを落とし込んだような、強い加速度のなかにあるような不思議な感覚。この1年以上、とてもゆっくりと過ぎる時間に魅了されていたのだけど。僅か数日前のことが、彼方のような感覚。もっとも,横浜だとか、鎌倉だとか、京都だとか、尼崎だとかをふらつく数日だから、仕方がないのか。
今週水曜、というのは横浜・関内のディスク・ユニオンに出かけた日。その猟盤内容について,前回はLPレコードを紹介したので,今回はCD、それもクラシックのものを。
1. Christina Ortiz: Villa-Lobos the 5 Piano Concertos(1992, Decca)
作曲家Villa-Lobosが気になって仕方がない。懐かしいような古い旋律があったり,現代的なテイストが交じったり,ラテン世界の空気が濃厚に出たり,いい感じで派手な感じ。先日、弦楽四重奏を聴いてから。という訳で、二匹目の泥鰌をを狙う癖が出た。今度はピアノ協奏曲。Christina Ortizは1950年生まれのブラジルのピアニスト。知らない人だけど。残念なのだけど、今宵の気分では曲,演奏ともに引き(惹き?)がない。
2. Shura Cherkassky: Art of Encore (1984-85, Nimbus)
なんとなく気になるピアニスト。余り聴かないシューベルトやショパンの曲集なのだけど,チェルカスキーの艶のある音が好きなので。
3. Glen Gould: Scriabin,Prokoviev piano sonatas(1967-68, Columbia)
ScriabinとかProkofievとなると手が出てしまう。特にProkofievは戦争ソナタなので気になって仕方がない。少し聴いてみたが音の純度が高く、とても綺麗な感じ。スムーズな感じで打鍵の強さをあまり感じない。最近は破天荒な演奏を聴くことが多いので、かえって新鮮な感じ。(参考にさせて頂いているブログに掲載されてから、とても気になっていた。)
4.Nikolai Kapustin: 8 concrt Etudes(1985,87, Triton)
カプスーティンの写真をみると怪人的な個性の強さを感じる。アムランの演奏で不思議な曲想にすっかり魅了された。よくジャズとクラシックの融合,のような論調をみるのだけど、ボクにはジャズ的にはきこえない。確かにジャズ的な音の流れを作っているのだろうが。ジャズ的ということではなくて、エンターティメントとして、楽しませるクラシック音楽として、ボクは聴いている。アムランより、ゴツゴツとした打鍵の強さがロバストな魅力を湛えているような気がする。今回のお買い物で一番の期待。
5. Evgeny Kissin: In Concert(Brilliant)
4枚組で1000円くらいだったので、思慮なく手に。中身はチャイコフスキー,ショスタコーヴィッチ,ショパンの協奏曲,リスト,シューマン,ショパンのピアノ曲。どこかのブログでショスタコーヴィッチの協奏曲1番の演奏を誉めていたので気になっていた。
どのCDもゆっくり聴きたいのだけど、時間の流れがこれだけはやくなると、はやる気持ちばかりが走って行くので、いまひとつ音楽を聴くような気分になり難いなあ。あれまあ。