K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

御茶ノ水:地震の直前にディスクユニオン・クラシック館での猟盤(その1)


Leonard BernsteinRavel集(Columbia)

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  日曜日は何だか凄く疲れていて、殆ど引き籠もり。何とか夕方には10kmほど走ったけど。TVをつけちゃいけないなあ、と思う。普段全くみないのだけど、気になってみると、「価値のない情報」が安っぽい情感とともに送られてくる。節電の第一はそんなあたりではないのか?
  そんな地震の前に出かけたのは御茶ノ水ディスクユニオン・クラシック館。関東に出かけたときは、お約束のように行く。本当はジャズ館も行きたかったのだけど、クラシック館で沈没。ジャズ館はまた今度。
  今回は前から気になっていたCDを随分入手した。聴きたい音楽そのものが膨らんでいて、以前ほどLPレコードへのこだわりが小さくなっている。気がついたら、随分沢山のCDを入手している。ここではCDを紹介(その1)。同じくらいの枚数のLPレコードも買ったのだけど、それはいずれ。
  CDとLPレコードをあわせて22アルバム。重たかった。土曜日に湘南を走る予定だったのでランニング道具もあわせて持参していたので、随分と荷物をかかえての移動となった。とんでもなかったのだけど。

通して聴いているわけではないのだけど、「斜め聴き」の印象も。

1.Leonard BernsteinRavel集(Columbia)

ピアノ協奏曲ト長調,歌曲集「シェエラザード」,亡き王女のためのパヴァーヌ組曲マ・メール・ロワ,ツィガーヌ

  一曲目の協奏曲はバーンスタインの弾き振り(1958年)。ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲2番で、バーンスタインの弾き振りが何となく良かったのでもう一枚。技巧的に凄い、という訳でもないのだけど、勢いが気持ち良いときがある。だからショスタコーヴィッチだけでなくラヴェルでも良いかなと思った。調べるとyoutubeにも映像があった。



2.Emerson Quartet:Bartok弦楽四重奏集(DG,2CD)


  昨日紹介したバルトーク中欧音楽が気になったので。といっても作曲という磨き込みが丹念に入った音楽は洗練されていて、ロバストな味わいはなかったけど。

3.Shura Cherkassky:The Great Pianist of the 20th Century I
Chopin集:Etudes, Op. 10、Op. 25, Trois nouvelles etudes,Barcarolle In F-Sharp, Op. 60, Nocturne In F-Minor, Op. 55, Preludes, Op. 28, Piano Sonata No. 3


 これも音色が最近気に入っているチェルカスキーショパンは聴かないのだけど、音色を聴くという意味ではいいかなあ、という訳で。1958,1968,1985と年代の違う演奏が入っている。録音が理由の一つかもしれないのだけど、後年の演奏の方が艶っぽい音になっている(ように感じた)。



4. Marc-Andre Hamelin: Villa-Lobos: Piano Music(Hyperion)
As Tres Marias, The Baby's Family, Rudepoema


  最近,アムランが凄く好みになっていて、滑るような音の流れが美しい。カプスーチンで気に入って、だから現代的な作曲者のCDが気になって仕方がない。ブラジルのVilla-Lobosのピアノ曲が気になっていたので、嬉しい買い物.ちらっと聴いてみると、期待通りで。刺さるような鋭い音が流麗に流れている。そのつるっとした刃先が海馬体をなぜていくような感じ。


5.Marc-Andre Hamelin: Frederic RzewskiのThe people united will never be defeated!(Hyperion)

  これもアムラン。いつも参考にさせて頂いているブログにアップされてから気になって仕方がなかった。タイトルが如何にも懐かしいプリミティブな共産主義者の微笑ましい(今となっては)トーンなのだけど、やはり作曲者Rzewskiはそのような経歴なよう。音のほうは「前衛」というほどでもなくて、粒状 に飛散していく音が時として美しい、なかなか気持ちの良い曲。現代の音楽であっても、あの難解というか、なんなの的「現代音楽」ではない。

あとはAnatoly VedernikovとMartha Argerichで7アルバムあるけど、次回。