K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

アジアの写真帳:マルマラ海とボスポラス海峡の狭間でみたイズニック・タイル(トプカプ宮殿)


  一昨日のイズニック・タイルの続き。アヤ・ソフィアの隣にあるトプカプ宮殿。この宮殿はトラキアの最先端に位置し,欧州の東方の先端たる岬に造られている。その岬を境界に、北方には小アジアとの地峡が落ち込みボスポラス海峡が走り、黒海に繋がる。南方にはマルマラ海とよばれる多島海エーゲ海の北の果てに繋がる。そんな海運の要衝を睥睨するトプカプ宮殿

  そんな宮殿の海に開いたテラスに立ったときの開放感は素晴らしいものだった。眼下には欧州からアジア・ウシュクダルに向かうフェリーの航跡が白く伸びていたし、小さな遊覧船がマルマラ海に浮かぶビュック島へ急いでいた。様々な方角から風が吹き、その肌触りを楽しみながら、白茶けた小アジアの陸地を眺めていた。

 テラスを抜けると、王族の儀式や礼拝に使われる部屋が続く。幼少の王族男子に対する割礼の部屋は青いタイルに覆われていた。部屋の中は明るく、周期構造のような文様が幾重にも重ねられている。

  あとは写真で。ミクロな文様の様子を腑分けするように眺めるのも楽しいし、遠近法を吹っ飛ばすような抽象化された文様が作り出すマクロな彩度を楽しむの面白い。