ボクはレコード信者、ではない。満足できる音がレコードにあるときはレコード、CDにあるときはCD、って思っている。多くの場合、最初の発売がLPレコードである場合、LPレコードの方が音が良い。発売されるディスクの音が、奏者や録音技師、そしてプロデューサまで確認し、イコライズされているのだから当然、だと思う。
メディアとしての限界性能は明らかにCD、16bit、44.1kHzのほうが、LPレコードよりも高い。特に2005年あたりからの音質の劇的向上は何故なんだろう?誰か教えて欲しいなあ。奏者との距離感、空気感がレコード(それも末期の1980年あたり)を遙かに凌駕している。
さて、そのような認識論のもとでは、ECMのLPレコード蒐集の目処は、ECMもメディアの主力がLPレコードからCDに移った時期、となる。アイヒャーがチェックする主体が移った時期。いつだろう?これも誰か教えて欲しいなあ。
今朝、ECMのディスコグラフィを見ていて気がついたのは、写真のアルバム,キース・ジャレットのSpheres。オルガンのアルバム。1976年だったかの2枚組LPからの選抜。CDのみでの販売。この時点(発売が1985年)ではCDが中心となってきた、ということ。ボクがかなり遅れてCDプレイヤを買ったのが1988年。だから、このあたりの時期がCDが立ち上がった時期であることは間違いない。
さらに推測すると、レコードのレーベルが緑から黒に変わったとき、パット・メセニーのFirst Circle (ECM1278)ではなかろうか。1984年発売。ジャケットにもCD併売が明記してある。
と気になって「CD併売明記」がいつからか、気になって調べるとクロンビーのNight (ECM1272)から。そう、1984年。実はこの時期にECMのNew Seriesが発売開始されているので、主軸メディアがLPレコードからCDへと移った時期ではなかろうか。
とは云え、ECM1300-1400番台のアルバムなんかでも、CDよりLPレコードのほうが良くきこえる、と思う。やれやれ。
(チックのサークル・パリコンサートを聴きながら書いてます。集中できないなあ)