先に云ってしまうと、1991年に仏Dreyfus Jazzから再発されたCDを持っていて、愛聴盤。ジャンゴ・ラインハルトの後継者、というと今ならば、ビレリ・ラグレーンとか、このクリスチャン・エスクーデ(二人ともロマ、のギター奏者)。ヘイデンとエスクーデで、ジャンゴ・ラインハルトに関する曲を演奏している。軽妙なジャンゴ風のギターと重厚なヘイデンの取り合わせが案外良い。既に、このブログでアップしている。
http://blog.goo.ne.jp/ken_jazz/e/106f1590e3982f483c4f0d9707664599
ヘイデンはデュオの名手だと思う。その意味でジョン・シュナイダーが手がけたアルバム群(HorizonからArtist House)は素晴らしいものが多いのだけど、曲によってはヘイデンのユートピア的共産主義への憧憬が露わで、今となっては苦笑せざる得ないものもある。このアルバムにはそんな「におい」もなく、すかっとしたデュオ。一番好きなアルバムかもしれない。
長い間、このアルバムをLPレコードで欲しいと思っていたのだけど、中古レコード屋でも見かけない。オークションで見つけたが、高価(福沢諭吉!)。ふっと思い出して、海外通販で手に入れた。送料込みで、国内オークションの半額以下。あれまあ。戸隠から帰ってきたら、ポストに突っ込んであった。
早速聴いてみて驚いた。CDで聴く音と随分異なる。とにかく、ベースの音が図太い、のである。ズシン、とくる。最重量級のヘイデンの音を楽しむ、アルバム。本当に素晴らしい。すっかり堪能してしまった。これだから、レコード集めはやめられない。
[明日からはECMシリーズも復活予定!?]
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Charlie Haden, Christian Escoude: Gitane (1978, All Life)
A1. Django (John Lewis) 8:56
A2. Bolero (Django Reinhardt) 4:25
A3. Manoir De Mes Rêves (Django Reinhardt) 5:57
A4. Gitane (Charlie Haden) 3:15
B1 . Nuages (Django Reinhardt) 9:00
B2. Dinette (Django Reinhardt)
B3. Improvisation (Christian Escoude) 2:55
Charlie Haden (b on A1 to A4, B1 to B2), Christian Escoude (g on A1 to A3, B1 to B3)
Design: Studio Chouette
Photography By [Back, Inside]: Thierry Trombert
Photography By [Cover]: Guiseppe Pino*
Engineer: Jean-Pierre Pelissier, Hubert Letessier
Producer: Alain Boucanus, Eymeric Adam
Recorded and Mixed September 22nd, 1978 at Studio des Champs Elysées, Paris.