K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

宮沢昭: Four Units (1969) 四股が自由な頃の富樫雅彦をもっと聴きたい

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四股が自由な頃の、ドラマー富樫雅彦をもっと聴きたい、と思っている。打音を空間的に組み立てる、その規模の大きさ、ビートを刻んだ瞬間の鋭さ、素晴らしいジャズ・ドラマーなのだ。

そんな気持ちで入手したレコード。本当は「いわな」のレコードが欲しいのだけど、なかなか入手できないでいる。手頃な価格を狙っているからなのだけど。このレコードは1970年代の再発。音は満足いくもの。

このアルバムは「いわな」の2ヶ月前の収録。メンバーは同じ。「いわな」と比べると、アルバムの統一感は欠くが、その分面白い。

A面は佐藤允彦パラジウムに通じる内容。やや観念的ではあるが美しい。宮沢昭のフルートやサックスは背景音のように感じる。富樫のドラムは全面に出ている。

B面はコルトレーン・カルテット風のスカボロフェアーではじまる。富樫のビートが気持ちよい。あとの2曲は「いわな」の世界。宮沢のサックスが気味良くまとまっていて、あっという間に終わる。

 



フォー・ユニッツ

フォー・ユニッツ

 

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宮沢昭: Four Units (1969, Union/Teichiku)
A1. Four Units (富樫雅彦) 10:50
A2. Dull Slumber (佐藤允彦) 9:24
B1. Scarborough Fair (Simon, Garfunkel )7:47
B2. Rainbow Trout (宮沢昭) 3:21
B3. Black Bass (宮沢昭) 8:02
宮沢昭(ts, fl), 佐藤允彦(p), 荒川康男(b), 富樫雅彦(ds)
Recorded at Teichiku Kaikan No. 1 Studio, Tokyo, April 2 and 25, 1969.

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