K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Dollar Brand, Don Cherry, Carlos Ward: The Third World-Underground (1972) 音の軌跡が大きく遊んでいるので

Dollar Brand, Don Cherry, Carlos Ward: The Third World-Underground (1972, Trio Records)
A1. Don's Song
A2. Cherry
B1. Bra Joe From Kilimanjaro
B2. Jabulani-Easter Joy
B3. Waya-Wa-Egoli
B4. Swazi
B5. Wayeah-Wayeah-O
Dollar Brand(p), Don Cherry(tp, vo, perc), Carlos Ward(as, vo, perc)
Recorded live in Jazz-House Montmartre, Copenhagen
November 14, 1972

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ようやく入手した日本制作のライヴ盤。近年、発掘?された以下のチェリー、ブランド、ワードによるアルバムは、1972年11月のドイツでのライヴ。

 

このトリオ盤は同月のコペンハーゲン。同じツアーだろう。だから内容はかなり近い。ブランドのミニマル的な反復音の上で、3人の音が遊ぶ。ジャズから無理矢理の遠心力を働かせている訳ではない。彼ら自身の音の軌跡が大きく遊んでいるので、脱分類的な雰囲気を作っているが、これは特にドン・チェリーの1970年代以降のアルバムに共通したもので、とにかく楽しい。

脱ジャンル的でアヴァンな音は好きなんだけど、思い起こすとチェリーあたりに導かれた、のかもしれない。彼らの楽しそうな唄声を聴いていて、そんな気がしてきた。

それにしても1970年代のトリオレコードのカタログ凄いな。音楽産業にお金が集まった良き時代の懐の深さ、を思う。