佐藤通弘, John Zorn: Ganryu Island(巌流島) (1985) さて勝負はあったのか

佐藤通弘, John Zorn: Ganryu Island(巌流島) (1985, Yukon Records)
A1. Ryu Kyu Heishi (Warrior From Ryu Kyu) 6:09
A2. Haguregumo (The Wanderer) 14:10
A3. Two Ronin 3:49
B1. Kagemusha 10:39
B2. Odori Dayu (Evening Dance Of A Courtesan) 5:16
B3. Ganryu Island 11:09
B4. Yoshiwara Kaidan (Ghosts Of The Geisha) 3:30
佐藤通弘(三味線), John Zorn(sax)
Engineer [Recording] : Don Hünerberg
Mastered by Howie Weinberg
Producer : John Zorn
Recorded at Radio City Studio, November 23, 1984.

------------------------------------------------------------------------------

丁度、本牧ジャズ祭の実行委員の頃なので、関内のディスクユニオンには良く行った時期。店内に巌流島のポスターが貼ってあって、そこでジョン・ゾーンの名前を知った。なかなかインパクトがあるポスターで、しかも津軽三味線との共演。ゾーンはユージン・チャドバーンとかと演奏していたみたいだけど、名前には記憶はなかった。

結局、買わなかったのだけど、後でしまった、の感覚はあって、何となく津軽三味線とインプロって、面白そうじゃない。

ということで、30年以上の時を隔てて入手。針を降ろした瞬間から、そうだよね内容。ゾーンはサックスというより、リードを鳴らしているようだ。ジャケット裏のcreditは舌楽器。可笑しい。

そのゾーンの「舌楽器」が人の肉声に近くて、相の手のようで実に面白い。動じていないように聴こえる佐藤通弘も、時折、揺さぶられているようで可笑しい。

さて勝負はあったのか、この果たし合い。ボクは津軽三味線の勝ち、と思ったが、それは聴き手それぞれのお楽しみ。

John Zorn & Sato Michihiro's Ganryu Island Track 2