K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

橋本一子: Beauty(1985) 奇妙に洗練された味

橋本一子: Beauty(1985, Domo)
28MX 2522
A1. I Love Your Music
A2. Tamare Kurawanka
A3. Sculptured Blue
A4. Pachacmac
A5. Cinnamon And Clove
B1. Naja Naja
B2. Pegasas
B3. Kitsune
B4. We Are Only Dancin'
B5. Catch Me On Merry-Go-Round
橋本一子:(p,synth,vo), 渡辺香津美(g), 藤本敦夫(b,g,ss), 沢村満(as,ss),木村万作(ds)
Recorded By, Engineer, Mixed By – セイゲン・オノ
Producer: 渡辺香津美

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このアルバムは、聴いたこともなくて、スポット的に抜けていた。そうのうちに、と思って10年経っている。1985年のアルバム。坂田明のバンドに参加したのを聴いた頃かな。藤本敦夫とのカラード・ミュージックから4年。

カラード・ミュージックもそうだったが、数ある「和製クロスオーヴァー」の一つであまり話題にならなかった記憶がある。聴いてみると、今も変わらぬ橋本一子そのもので、時間を飛び抜けた音がそこにある。

アルバムタイトルからして、「美人キーボード奏者」のノリであれまあ、なんだけど、今でもその路線の延長線上でご活躍の様子、凄いことである。声の線の細さ、が曲やピアノにおされている感もあり、プログレ的なキツい曲はしんどいようにも思う。しかし、ナジャナジャでのニセ外国語(タモリ的なものではない)のヴァースを聴いていると、知らない街でふっと耳にした音のように感じる、聴き手に与える強烈なトリップ感はさすがで、今も変わらぬ橋本一子。

その頃(80年代後半)、橋本一子や清水靖晃の「奇妙に洗練された味」が好きだったが(小川美潮はちょっとしんどい)、30年以上持続するとは思わなかった。

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