Paul Bley: Hands On (1993)　人肌感が

Paul Bley: Hands On (1993, Transheart)
1. Remenbering(Paul Bley) 8:46
2. PointsPaul Bley) 5:33
3. Ram DancePaul Bley) 8:50
4. Three FifthPaul Bley) 12:35
5. Hands OnPaul Bley) 6:48
6. IfPaul Bley) 4:48
7. CowhandPaul Bley) 4:58
Paul Bley(Bösendorfer Imperial piano)
Engineer:Tom Mark
Producer – Kenny Inaoka
Executive Producer: Mac Nishiwaki
Recorded at Sound on Sound, NYX, March 02, 1993
Mastered at Sear Sound, NYC, March 03, 1993

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どうも1980年代のブレイは、特にSteepleChase盤では、かなり伝統に気持ちを寄せたような演奏を行っていて、1960年代の格好良さ、音の、が雲散霧消したような印象がある。晩年は再びECMでの吹込みを行っていて、録音も相まってブレイの音に再び輝きを与えているように思える。

このアルバムは、その過渡期とも云える時期のアルバム。日本製作（稲岡氏プロデュース）の２枚のうちの１枚：

どれも似たようなもの、と云ってしまうと身も蓋もないブレイのソロだけど、このアルバムもとても良い。何が良いか、と云うと聴きどころは音色。ECMのような冷たい音色ではなく、人肌感が艶めかしい。

よくブレイの音色はエロティックであると、Open to love絡みで云われたが、ボクはそう思わなかった。全く。しかし、このアルバムには少し感じたかな。