K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jackie McLean: Demon's Dance (1967) ショウが準リーダー的な役割を果たしている名盤

Primary

Jackie McLean: Demon's Dance (1967, Blue Note)
BST 84345
A1. Demon's Dance (J. McLean) 7:06
A2. Toyland (C. Massey) 5:21
A3. Boo Ann's Grand (W. Shaw) 6:53
B1. Sweet Love Of Mine (W. Shaw) 6:01
B2. Floogeh (J. McLean) 5:19
B3. Message From Trane (C. Massey) 5:29
Jackie McLean(as), Woody Shaw(tp), LaMont Johnson(p), Scott Holt(b), Jack DeJohnette(ds)
Engineer: Rudy Van Gelder
Producer:  Francis Wolff
Recorded Aat Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey
Recorded on December 22, 1967.
Released: 1970

https://www.discogs.com/release/6026611-Jackie-McLean-Demons-Dance---------------------------------------------

最近入手したアルバム。1967年録音で、発売は1970年。リバティ青白のレーベルがUA青黒に移行する時期で、入手盤は青黒。RVG刻印あり。

既にライオンが去った後のウォルフ時代のBN。故の特異なジャケットに目が行く。既にキングレコードの冊子で気がついていた盤だけど、今日に至る40年以上、聴くことはなかった:

それはマクリーンがハードバップ奏者である、というレッテル貼りによるもので、気が向かなかったのだ。しかし聴かなかったのは大きな間違いで、好みの奏者であるショウが準リーダー的な役割を果たしている盤であることに、今更ながら気がついた。

本盤にはショウが3曲提供している。その3曲は1970年代ジャズの好演、といった内容で所謂「新主流派」の音の少し先を行く瑞々しいもの。1970年代のショウのアルバム、ブラックストンとの共演盤(Iron man)を思い出させる。勿論、マクリーンはブラックストンの音にはなっていないが。

その他の曲、新主流派的な音のなかにハードバップに匂いを残している、と対称的だ。だからマクリーンの演奏の振れ幅、のようなものが面白い。

それからピアノのラモント・ジョンソンも初めて聴いたが「中量級」の魅力あり。良いリーダー作は見当たらないが。

落ち葉拾いの積りで入手して、好みの中心にブチ当たる。だからレコード蒐集は止められない。トホホ。

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