K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Gretchen Parlato Quartet at 富山(2023/11/2)

Gretchen Parlato Quartet with David Cook, Alan Hampton & Mark Guiliana
Gretchen Parlato(vo), David Cook(p), Alan Hampton(b), Mark Guiliana(ds)

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David Cookという奏者は知らなかったが、ほぼ10年前のアルバムを再現したようなセッションで嬉しかったなあ:

鼻歌にような抑揚も音域も狭い謎ヴォーカル。アニー・ロスは真逆の意味での「器楽的なヴォーカル」。テルミンか浮遊するアナログ・シンセサイザのような声なんだけど、それがマーク・ジュリアナのタイトなリズムの上での不思議な化学反応を得ている。初リーダ作でもリオーネル・ルエケ相手に同じ不思議空間を作っているから、只者ではないのだけど(このひと20年間変わっていない)。

今回もそんな不思議ちゃんのヴォーカルと、ニューヨーク最先端(に違いない)の刻みすぎて正体がよくわからないグルーヴ感が見事に溶け込んでいた。

SSWとしてのアラン・ハンプトンのギター・ヴォーカルも余興的に悪くなかったが、やはりリズム・セクションとしての強烈で冷たいグルーヴ感だけで良かったかな。

折角なので、すでにレコードで持っているCDを購入し、サインを頼む。実は彼女の初リーダ作(20年前!)は、当時の彼女のパートナー?の父親(仕事つながりで友人)から入手。そんな話をしました。