K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

The Bill Evans Album(1971):青月夜に電気ピアノのEvansを


The Bill Evans Album (1971,Columbia).
Bill Evans (p, el-p), Eddie Gomez (b), Marty Morell (d)
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今夜の金沢は月明かりが煌々としていて,いよいよBlue Moonだな,って3月2回目の満月を迎える気持ちが強くなっている.金沢の大気は清明で,本当に月の光が強くて,夜歩きをすると,人を狂わせる何か,を背中から感じることがあるのです.今宵のBlue Moonは妖しく煌々と.月は潮汐を引き起こすくらいだから人の気持ちなんてね,と.

Bill EvansにはMoon beamsというアルバムがあるけれど,今宵の一枚はThe Bill Evans

Album.あのラファロとの4部作から10年くらい過ぎた頃.冒頭,時代の楽器Fender Rhodesで始まるEvansがとても格好いい,決して時代に遅れていないから好きなのだ.

僕のBill Evansはジャズを聴きはじめた翌年1980年の夏に来日予定だったけど急逝,という記憶から始まる.その頃,AffinityというハーモニカのToots Thielemansが入ったアルバムが好きだったのでFender RhodesのBill Evansも,僕にはごく自然.

ついでに,Affinityも.最晩年のアルバムだけど衰えていないし,深い,いや永久の眠りのなかに漂うような音:

Bill Evans : Affinity (1978, Warner Bros)
Bill Evans (p), Toots Thielemans (harmonica), Marc Johnson (b), Eliot Zignund (ds), Larry Schneider (ts, ss)