K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

今朝は雪のなかを小走りで


何だか物凄い勢いでCDが集まってきて、浸りきっているような日々。出張先には、ロスレスで圧縮した音源をiPODにいれて、アクティブスピーカ持参。快適なのか、いや快適なのだけど、オトの悦楽に圧迫されるような日々を送っている。何となく分かるよね、この感覚。

正月明け遅くに金澤に帰ってきてから、そのままアリゾナへ出かけた。だから「金澤に触れるような感覚」あるいは「金澤に触れられるような感覚」欠乏症。しかも今冬から天気が荒れると乗用車での通勤にしているので、ますます金澤を肌で感じることがなくなった。何だか妙な欲求不満が昂ぶってきた。

そんな日々だから、ふと「書を捨てよ町へ出よう」なんて古臭いフレーズのアナロジイが頭に浮かんだのだけど、今朝はクルマを捨てて街に歩いて出ることにした。天気予報も見ないで、朝一番に徒歩通勤に飛び出した。夏に白山を駆け巡ったときに履いた登山靴で足元を固めた。小走りで、雪を蹴散らせて通勤。雪が舞う朝だったけど、汗が滲む感じ、湿った冷たい大気の感触が気持ち良し。

高々4km、40分の小走り。寺町台地を駆け下りる目線の先に漂う雲の移ろいや、雪を載せる風の流れや、時たま薄い雲の合間から漏れる光や、そんなものに驚いたりよろこんだ最初の冬から、もう一年経ったという時間の流れに改めて驚いてしまった。

それにしても、アリゾナから帰ってきてから野菜や魚で過ごし、金澤の湿潤な大気の中で過ごし、今朝すこしばかり体を動かすと体がよろこんでいる感じがまっすぐ伝わってきた。すっきりして、ほんとうに嬉しい感じ。

暫くは、この辺りから動きたくないのだけど、そうもいかないトコロが辛いなあ。