今回は少し長く米国にいたので、といっても金曜日から翌週の金曜日だけど、時差の慣れに手間取っている。だから鬱々とした浅い眠りの中で日々過ごしている感じ。それでも金澤に帰ってから、寝惚けているような日々だから、徐々には感覚が戻ってきている。
梅雨の北陸は梅雨前線から離れているためか案外爽やかな日が続いている。今朝も布団の中から部屋に射し込むひかりが見えたので、久々に走ることにした。犀川河畔を10km・55分。調子があがらなくて、5.5分/kmくらいでゆっくり走る。なんだか自分の体じゃないような感じだったのだけど、7kmを過ぎた辺りから殻が破れたような感覚があって、ダッシュしたり緩めたりしながら自宅に戻った。川面がひかりの中でさざめいている様をみながら走るのは楽しい。豆田のあたりから見える白山はまだ白く、もう雪が消えた周囲の峰から際立って鼎立している。神々しい。白い峰に手向けた掌のうえに金澤の中心地が乗っかる。Palm topの金澤。可愛らしい大きさ。豆田から若宮大橋のあたりの光景をみていていつも思う。
豆田のあたり。写真じゃ白山はみえない。
明るい河畔を走る。対岸は最近、評判(を聴くだけの)イタリア料理店
金沢に帰ってきたら紫陽花の季節。梅雨の割に降雨量が少ないためか、前住地の鎌倉近辺と比べて彩りが地味なように思える。そんなことを思った昨年、走りながら紫陽花を探してみた。金茶寮前、櫻坂や野田山のあたり、幾つかの紫陽花の観察点を決めた。そして、櫻の坂に紫陽花が咲く頃が再びやってきた。
今回のランニングでみた紫陽花、金茶寮前はまだ、写真の櫻坂がいよいよ。記憶のなかにしかない鎌倉の紫陽花(名月谷、成就院、極楽坂のあたり)はいよいよ彩りが冴えてくるのだけど、やはり金澤の紫陽花の淡白なこと。やっと「春」めいた日射しのなかで、それでも、ほんの暫く紫陽花を楽しみたいな、と思った。
金茶寮前はまだ早い
新櫻坂のあたり
櫻坂のうえから犀川を覗き込むと
ちなみに一昨年の極楽坂での紫陽花。濃いですよね。やはり梅雨の時期の降雨量の違いじゃないだろうか