K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Red Mitchell, George Cables : Live At Port Townsend (1992) 金澤に帰って来てから

 金澤に帰ってきてから、案の定、仕事が山積。気分が忙しい。時差ボケはうまく解消しているけど、体は疲れているのがはっきり分かる。まあ帰ってから、音楽ばっかり聴いているし。毒だね。

 金澤に帰って来てから、仕事場で聴いているのはレッド・ミッチェル。きちんと「ベース」の音を出すので好きな奏者。ボクの頭の引き出しのなかでは、ジム・ホールの隣に座っている。だけど、そんなにはアルバムは持っていなくて、何故か鈴木勲とのアルバムをよく聴いている。いつだったか、メルニコフのアウクリャービンを聴きに行ったときか、御茶ノ水ディスクユニオンで、たまたまレッド・ミッチェルのデュオのアルバムを2枚手に入れた。これは、その1枚。彼が亡くなる4ヶ月前のライヴだそうだ。

 とてもリラックスした雰囲気のなかで、二人はジャズらしい語法でインスパイヤし合っている。ボクはジョージ・ケイブルスケレン味のない、時としてリリカルな演奏も好きだ。ウィントン・ケリーが早死にしなかったら、こんな感じじゃないかなあ。一回だけ、ボストンのジャズ・クラブで聴いたことがある。小さな体で背中を小刻みに震わせて弾いていた。貧相な光景だったのだけどオトは綺麗だったな。10年位前の話。今はどうしているのかな。

 こんな何でもない・だけど美味しい演奏が流れているなかで、久しぶりの仕事場で所在のない感じで時間を過ごしているのも悪くない。

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Red Mitchell & George Cables : Live At Port Townsend (1992, Challenge)
   1.Autumn Leaves
   2.Don't Blame Me
   3.Tangerine
   4.Body And Soul
   5.Stella By Starlight
   6.Big 'n' And The Bear
Red Mitchell(b), George Cables(p)Duo Recordings