K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Andrew White: Passion Flower (1974) 気にして35年、仙台でついに買ったが良かった

 アンドリュー・ホワイトという奏者を知っているだろうか? 一番有名な参加盤はウェザー・リポートのSweetnighter(第2作)にEnglish Horn (!)とベース(主役はヴィトウス)で参加している。主要メンバーじゃないから、知られざる奏者。その彼は、自身のリーダ作を自主レーベルから送り出している。Andrew's Musicという。ごく事務的な情報しか載っていない、簡素なジャケットが特徴。むしろ当時から目立っていた。存外に多作で、超マイナ・レーベールの筈なのに案外レコード屋で見かけた。

 当時はマジメなジャズ・ファンだったので、?なジャケット、コレとかサン・ラのサターン・レーベルには手を出していない。ついでに云うと、ポスターの顔写真が怖くて、浅川マキのコンサートに行かなかったこと、今でも後悔している。

 そんな訳で、気にして35年、仙台でついに買ったが良かった。時代が時代なので、作風はコルトレーン風なのだけど、ディブ・リーブマンよりはチコ・フリーマンに近くて、ファラオみたいに奔放じゃない、感じ。直球のビートが強いジャズで、とても良い。もっと早く買っておけば良かった、そんな奏者だ。

 ふっと今どうしているか気になったが、wikiによると、まだワシントンDCで活躍中とのこと。もっと知られてもいい奏者じゃないかなあ、と思う。

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Andrew White: Passion Flower (1974, Andrew's Music)
A1. Passion Flower
A2. New Blues
A3. Superfly Blues
B1. Straight Ahead Blues
B2. Shaft Blues
B3. Theme
Andrew White (ts), Kevin Toney(p), Steve Novosel(b), Bernard Sweetney(ds)
Recorded at Track Recorders, Silver Spring, Md. March 13, 1974.