K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

初夏の渓を再び

 先日の釣りの続き、に出かけた。源流では、時期が遅くなると、魚が奥へ奥へと向かうような気がする。だから竿出しの場所、は大切なのだ。先日は早すぎて、奥に入ることができなかった。

朝5時、クルマを出て林道を歩く。2kmほどで、30分。5時半に入渓。明るくなると、空が秋のように感じた。

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7時前頃から釣りはじめる。少し離れた上流側に何かが動く、黒い。クマだ。クマが川をゆっくりと渡って、森の中に入っていった。渓流でクマを見るのは初めて。距離がある程度あったので、不思議と恐ろしい気がしなかった。白山周辺の登山道でも、姿こそ見たことはないが、気配・音は何回もあったから。安全な距離で良かった(それでも写真を撮る余裕はなかった)。それでも暫く休憩。鈴、笛を鳴らしながら、釣り上がる。

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標高は高くないが、未だデブリの後に残雪が残っている。水量が豊富な渓だけのことがある。

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水流が高度を稼ぎはじめ、谷の幅が狭くなる。谷筋の陰翳が強くなると、岩魚好みの雰囲気に変わる。ポツポツと出始める。とても良い感じ。

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目標にしていた堰堤まで釣り上がり、お昼。ゆっくりと釣りを楽しんだ。36cm一本(今までで一番の大きさ)、30cm一本を含む14本を釣り上げた。半分以上は25cmを越えていて、ビクが一杯、になっていた。

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午後の光りを浴びながら帰る。クマの行動時間じゃない、と分かっているが、笛鈴を鳴らしながら、賑やかに下る。水面が輝き、暑さも忘れる。

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天気予報では午後は下り坂、所によっては雷雨、とあった。空を見ながら過ごした1日だった。12時半に堰堤を出て、14時半には林道に着いた。

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