K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

灰野敬二+藤掛正隆DUO: HARDを何十乗させたら光の粒が降り注ぐのか?(2014) とにかく面白い

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どうもアングラ、とか何とかには気が向かない。怪しげなモノ、が怖いのだ。だから東南アジアの猥雑さ、妖しさ、なんかに親しみを感じるようになったのは最近。

灰野敬二、も如何にも「その手」の音楽なので、聴いてこなかった。ひょんなことで、このディスクを聴くと、(ボクのなかでの)ピート・コージーをもっと聴きたい的ストレスを見事に発散させるような、面白い音。藤掛正隆のビートの芯が通っているから、実に聴きやすい。ノイズ的な部分については、今井和雄のアルバム・ライヴで「脳内回廊」が出来はじめた、のかもしれない。

この音楽が何なのか、よく分からないのだけど、面白い。何が面白いかも分からないのだけど、面白いなあ。

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灰野敬二+藤掛正隆DUO: HARDを何十乗させたら光の粒が降り注ぐのか?(2014)
1.引っかかっている とてつもない負の構造の中に見出した微笑みに
2.三度目のため(間合い)の取り方で この速さは救われる
3.ほら動き出した 精製されることのない 無言の怒りが
4.おまえ
5.張り巡らされている
   「おまえの正体」
  の中を突き抜け続けていく あきらめない本性が
6.HARDを何十乗させたら光の粒が降り注ぐのか?
7.たったひとつの思いだけでも あり続ければいい
8.七つの子(ここに写し出される最も有効な企みは.....)
灰野敬二(g, vo), 藤掛正隆(ds)
Recorded at Stormy Monday Yokohama
Edited,Mixed by Fujikake Masataka
Mastered by Nakamura Soichiro(Peace Music)