K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Terence Blanchard Featuring The E-Collective@ Jazz Standard (New York) ファビアン・アルマザンが目当てだったが

今回の滞在では色々な場所で色々聴いてみようと思った。

テレンス・ブランチャードって聴いた記憶がなくて、確かSJ誌の胡散臭い「新伝承派」とかって祀られていなかったっけ?、って程度。最近、気になるファビアン・アルマザンが参加ということで行くことにした。

Jazz standardも初めて。

Welcome to Jazz Standard

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Jazz Standardは早めに行って、友人と夕食をとりながら待つ、そんな場所かなあ。でもボクのようなお一人様米人もいて様々。

 

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ナレーションからはじまり、いきなりマイルスのハンニバル(作曲はマーカス・ミラー)から。そう80年代中盤のマイルス路線。懐メロではないが、リアルタイムの80年代マイルス世代には懐メロだから、グッとくる。ベース、ドラムが手堅く刻む中、ギターのチャールズ・アルトゥラが攻めている感じ。このギター奏者、何をしても表情を崩さず、ブランチャードにcoolとからかわれていたが、本当に相好を崩すことなし、だった。テレンス・ブランチャードの電気トランペットは控えめなエコーが良い効果で、80年代マイルスを少しだけ進化させた格好よさ、は好みかな。

さてアルマザンもソロ・パートがそれなりにあったがピンとこない。アコウスティック・ピアノの上にシンセサイザを置いて、二刀いや三刀使いで忙しい。全体にサウンドには良くあっていたが。なんとなくケイ赤城役なんだよね。彼のアルバムでの清新でありながら弾けるようなピアノの音響を楽しむ感じではなかった、ということ。

Terence Blanchard Featuring The E-Collectiveとしては、また聴いてもいいかな、という力量だったので、それはそれで良かったのだけど。

実は今回、ダニー・マッキャスリンを2回聴いた。マリア・シュナイダーとスコット・コリーのバンド。彼のソロを十分聴いたが、印象はやや薄い。このファビアン・アルマザンも同じ。彼らは、彼らの作編曲のなかで魅力を最大限発揮している。つまり作曲志向が極めて強い奏者なんだな、と感じた。