一気にシダー・ウォルトンが気になりはじめた:
意識的に取り上げたのは初めてだけど、はじめて聴く訳ではない。共演作は聴いているし、名ワキとして意識している。
まずは1970年代のアート・ブレイキー。ウッディ・ショウとカーター・ジェファーソンが輝かしい1970年代ジャズを演奏:
Art Blakey: Buhaina (1973) 端正な1970年代主流派のアルバム - K’s Jazz Days
Art Blakey & The Jazz Messengers: Anthenagin (1973) ウッディ・ショウの魅力 - K’s Jazz Days
例の「村上本」で褒めていた盤:
Jazz会#13:弦ジャズへの誘い”ベースを中心に” - K’s Jazz Days
どうにもこうにも記憶に残っていない(1):
Joe Henderson: Mode For Joe (1966) 好きな感じなのだけど - K’s Jazz Days
どうにもこうにも記憶に残っていない(2):
Sonny Criss: Up Up & Away (1967) 真夏日の午睡のお伴 - K’s Jazz Days
どうにもこうにも記憶に残っていない(3):
Pat Martinoをもうちょっと聴いてみたい - K’s Jazz Days
「村上本」で褒めていたアルバム。Cobblestone盤。これを聴くと、和田誠との絵本で見せた「フィクションとしてのジャズ・ファン村上春樹」と異なる、1970年代のジャズ喫茶のオヤジだった彼の好みが見えるように思える。新主流派から抜けた1970年代ジャズのカラッとした音が気持ち良い。
これも「村上本」で褒めていたMuseでのライヴ盤:
Prestige==>Cobblestone==>Museて、ドン・シュリッテンとともに主流派のジャズを演る奏者、という位置づけ。やや泥臭いアクがあって、それを落としたのが日本盤、欧州盤のように思える。
主流派の欧州盤のといえばSteepleChase。ボブ・バーグ目当てで一枚持っている:
つまみ食いのように聴いていて気がついたのは、どれも素晴らしい演奏なのだけど、ほんの少しでも気持ちを寄せないと応えてくれない、そんな演奏。ケレン味が全く無く、洒脱に弾いている。聴き流しにもできるので、流され易い、とも云える。気がついたら終わっている、のだ。
スピーカーの前で「聴くぞ」って念じないと、気持ちよく終わってしまうのだ。
さて、年末・年始はシダー・ウォルトンを聴くぞ!