K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Art Blakey: Buhaina (1973) 端正な1970年代主流派のアルバム

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Art Blakey: Buhaina (1973, Prestige)
A1. Moanin'(Timmons, Hendricks) 5:31
A2. A Chant For Bu(Mickey Bass) 8:36
A3. One For Trane(Mickey Bass) 6:08
B1. Mission Eternal(Cedar Walton) 12:10
B2. Along Came Betty(Golson, Hendricks) 4:52
B3. Gertrude's Bounce(Richie Powell) 4:43
Art Blakey(ds), Woody Shaw(tp), Carter Jefferson(ts,ss), Cedar Walton(p), Mickey Bass(b), Tony Waters(ds), Michael Howell (g on A2 to B1), Jon Hendricks (vo on A1, B2)
Producer: Orrin Keepnews

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先日、名古屋のバナナレコードで見つけた盤。緩捜索アイテムだった。今更のアート・ブレイキーなのだけど、ウッディ・ショウ狙いなのだ:

 いわゆるrare groove(よう分からん)対象のようで、そんなには安くない。高価ではないが。

針を下ろしてイキナリこけたのは、Moanin'。黄金時代のままの空気。おいおいと思ったら、ジョン・ヘンドリックスのヴォーカリーズ。Along Came Bettyとともに、異質なトラックとなっている。

それ以外は端正な1970年代主流派のアルバム。ウッディ・ショウとカーター・ジェファーソンのフロントを楽しむことができる。シダー・ウォルトンの電気ピアノも時代の空気を孕みながらグルーヴしているので云うことなし。素晴らしいアルバム。何よりも、ブレイキーの派手なズンドコがなくて、ただただ控えめにドライヴしていることに、とても好感が持てる。そうJM的な作法から外れているところが良いのだ。

1970年代末には過去の人扱いだったブレイキーだけど、1970年代前半にはこんな良いアルバムを出していた、という驚き。さすが、オリン・キープニューズのプロデュースなのだ。何故かプレスティージからなのだけど。あれだけ幻の名盤を追いかけていた当時の日本なのだけど、何故かこれらは漏れているのだ。どうなっていたのかね。

以下のリンクにバラバラに入っている: 

 ここにも一連のセッションが収録

 

ブハイナ

ブハイナ

  • アーティスト: アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/05/07
  • メディア: CD
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