今朝のトニー・ウィリアムスが何か「不完全燃焼」で、1970年代に彼が不適応だったのか、彼の1970年代の音にボクが不適応なのか、よく分からない。でも彼は1960年代のヒトなんだよな、って思いながら、同時期のドラマー、ジョー・チェンバースを思い出した。トニー・ウィリアムスより、やや軽めではあるが、彼のシンバルの軽妙なドライヴ感が好み。ということで、レコード棚を探ったら、ジョー・ヘンダーソンが出てきた。
やや控え目のリズム・セクションが刻み続ける。そこに管やらヴァイブやらがソロを重ねていく。ジョー・ヘンダーソンのテナーは艶があって好きな音なのだけど、少し食い足りない。味付けがあっさりしすぎているのだ。
ヴァン・ゲルダーの録音も、良かったり、そうでなかったりなのだけど、これは中庸。まずまず気持ちよく聴くことができる。だけど、奏者から「何か」をあまり感じることができないなあ。居酒屋のBGMにぴったりなのである。
- アーティスト: Joe Henderson
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2003/08/12
- メディア: CD
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Joe Henderson: Mode For Joe (1966, Blue Note)
A1. A Shade Of Jade
A2. Mode For Joe
A3. Black
B1. Caribbean Fire Dance
B2. Granted
B3. Free Wheelin'
Joe Henderson(ts), Lee Morgan(tp), Curtis Fuller(tb), Bobby Hutcherson(vib), Cedar Walton(p), Ron Carter(b), Joe Chambers(ds)
Artwork: Reid Miles
Photograph: Francis Wolff
Recording: Rudy Van Gelder
Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, January 27, 1966.
BST 84227