K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Joshua Redman: Captured Live ! (1994) こんな方向で高みを目指して欲しかった

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Joshua Redman: Captured Live ! (1994, Jazz Door)
1. The Deserving Many 13:26
2. Blues On Sunday 11:58
3. Sweet Sorrow 10:14
Joshua Redman(ts), Brad Mehldau(p), Christian McBride(b), Brian Blade(ds)

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 先日、ハンコックのアルバムで紹介したBOOTレーベルのJAZZ DOOR。

ハンコック・トリオがJAZZ DOORでの最高傑作、と書いたが、もうひとつ。このアルバム。

今となっては1990年代の良いアルバムって記憶に乏しいが、ハンコックのトリオ、このアルバムそして1991年のマイルス@パリ、これらのBOOTの印象は強いなあ。

このアルバム、メンバーのその後の活躍を考えると悪かろう筈はないのだけど、マクブライド以外の3人、ジャズの指向がなんとなく合わない。聴いていて面白くないアルバムが多いのだ。しかし、ジャズの中心から外れた遠心力を働かせると、なななか聴かせるアルバムを作っている、ように思う。面白いね。

このBOOTのライヴ、4人が剛速球で技をキメるような緊張感溢れるジャズ。こんな方向で高みを目指して欲しかった、というのは繰り言に近いのだけどね。

 

[2018-03-23]軽いフリー風味のグルーヴするジャズ

 先日、月光茶房訪問時に久々に聴いたアルバム。1994年の録音。Discogsでは2000年発売となっているが、1995年頃だと思う。「本当は海賊盤はかけないが、これは例外」、と月光茶房の原田さん。確かに、並の公式盤よりはるかに良い演奏。

1990年代に何を聴いていたかなあ、と思い出すと、メセニー、ショーター、ハンコック、ジャレットなどの以前からの奏者が中心で、ブランフォードも聴いていたかな。20世紀末になって、ジャズもマンネリで詰まらないなあ、と思っていた時期。村井本を読んでビル・フリーゼル聴いたり、寺島本を読んでヴィーナス盤を聴いたり(すぐ飽きた)、彷徨ってた時期。

 そんななかでジョシュア・レッドマンのこのアルバム、DUかどこかの店舗で聴いて、即購入。冷たい感じの音で、熱く、スピード感満点の演奏を行う感じが、とても格好よかった。レッドマン、メルドー、マクブライド、ブレイドによる、軽いフリー風味のグルーヴするジャズ。リズムセクションの競り上がりが凄い。この先に21世紀のジャズがあるのか、と思ったものだ。その後、そんな印象はどっかに行ってしまったが。

Jazz doorというのは、当時頑張っていたドイツの海賊盤レーベル。サウンドボードレベルの収録を頑張って流出させていた。ほぼ公式盤の質。ハンコックのライヴ2枚もよかったなあ。

このアルバムも海賊盤レベルでなく、実に素晴らしい。こんなジャズがやっぱり好きだなあ。

Captured Live !

Captured Live !