K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Emergency! : Loveman Prays for Psychical Sing (2003) 同世代の共振に過ぎないかもしれないのだけど

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Emergency! : Loveman Prays for Psychical Sing (2003, Studio Wee)
1. Sing Sing Sing (Prima) 13:16
2. Better Git Hit in Your Soul (Mingus) 8:36
3. I Say a Little Prayer (Bacharach) (10:10)
4. The Fireworks in Toshimaen (Yoshigaki) (6:50)
5. Run and Run (Yoshigaki) (7:31)
6. Fables of Faubus (Mingus) (13:19)
7. Good Night (Lennon/McCartney) (5:20)
Emergency!
芳垣安洋(ds, perc, tp, vo), 大友良英(g, vo), 斉藤"社長"良一(g, vo), 水谷浩章(b, vo)
Engineer: Toshiaki Kondo
Producer: 芳垣安洋, Hiroaki Wakiya
Recorded at GOK Sound Studio, Tokyo, September 27, 2003

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芳垣安洋のバンド。コペンハーゲンのライヴが良かったので入手。

Emergency! : Live In Copenhagen (2006) 懐かしい旋律、の感じ、が若干の同世代感でもある - K’s Jazz Days

前にも書いたが、ボクのなかで同世代の奏者は疎いので、新鮮な発見。嬉しい。この頃、仕事は利益急降下の連続で大変だったもんなあ、ということはトモカク。

スタジオ録音ではあるが、ライヴと音の密度や緊張感はさほど変わらない。ロックとジャズの輪郭が溶けて、彼らの音である、というジャンル分け。

タイトなビートや、フリーキーな音から放射される音響的な波面がとにかく気持ち良い。禁欲的な側面はまったくなく、音の道楽、快楽の極北のような音楽。

大友良英って、音より先に文章を読んでしまって、「よくわからない奏者」になっている。昔、筒井康隆から山下洋輔に入った友人に「冷やし中華話題」で同調圧を感じて困惑したが、そんな彼になった気分(だった)。

なんか、このアルバムのキッチュな部分を聴いていて、彼の基部が少しだけ分かったような気になったのだが、それは正しいのだろうか。同世代の共振に過ぎないかもしれないのだけど。ああ面白い、遅ればせながら。