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テレビもラジオも、他人に時間管理されるような感じが嫌いで、見たり聴いたりする習慣は、この30年くらいなかったように思う。
ジャズを聴きはじめた頃は、「session 79」、油井正一の「aspect in jazz」と本多俊夫の「Golden live stage」、たまに渡辺貞夫の「My dear life」を聴いていたかな。油井正一が先生だったことは間違いない。
最近になって、大友良英のジャズ・トゥナイトがネットで聴き返しができることを知り、楽しんでいる。ラジオ放送でアルバート・アイラーがかかる2021年って、面白いなあ、としみじみ。aspect in jazzでは、コルトレーン・チェリーのアヴァンギャルドくらいが、最前衛だったような記憶。
ボクのフォローしているアカウントの特性だろううが、Time lineが阿部薫で一杯になったり、アイラーで一杯になったり、あるいは新譜売上げ上位に高柳昌行がでてきたり、2020年代はオカシイ面白い。
この番組は細田氏の「AA 五十年後のアルバート・アイラー」(カンパニー社)の発売を契機としたものであることは、冒頭でも述べられている。
アルバート・アイラーはSpiritual unityなど数枚は聴いている。なんか硬くて肩がこる感じで、あまり聴いていなかった。中上健次あたりの切り取り方の臭さ、も気になっていたように思う(アイラーの問題ではないが)。浅川マキ、阿部薫らと同じ、上の世代の書き手のアレ、である。
ラジオで聴くとそんなことは関わりなく、音そのものを語るMCの大友良英の良いもあって、時系列に聴くアイラーの音の変化、変化しない音を愉しむことができた。実に面白かった。バップスタイルの上でのアイラーがドルフィーっぽくて良かったな。それからインパルスでのソウル(シェップのアッティカみたいな)も存外に良くて、あのようなブロウとの相性の良さに驚いた。
ということで、今年は「時代の手垢を落としたアイラーの再評価年」になるのかな、と思った。
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「Leap Frog」
76th A.G.Army Band
(3分16秒)
<Revenant RVN213>
「Ghosts:First variation」
Albert Ayler
(5分14秒)
<Venus TKCZ-36010>
「On Green Dolphin Street」
Herbert Katz Quintet
(3分26秒)
<Revenant RVN 213>
「Tune Up」
Albert Ayler
(5分10秒)
<DIW 32DIW304CD>
「Introduction~Bye Bye Blackbird」
Albert Ayler
(8分30秒)
<debut TKCB-71262>
「Goin' Home」
Albert Ayler
(4分26秒)
<freedom TKCB-70508>
「Spirits」
Albert Ayler
(6分35秒)
<freedom TKCB-71264>
「For John Coltrane」
Albert Ayler
(13分37秒)
<Impulse! MVCJ-19050>
「Ghosts」
Albert Ayler
(2分54秒)
<Impulse! MVCJ-19078>
「Universal Indians」
Albert Ayler
(9分46秒)
<Impulse! MVCJ-19078>
「New Generation」
Albert Ayler
(5分06秒)
<Impulse! MVCJ-19078>
「Music Is The Healing Force Of The Universe」
Albert Ayler
(8分43秒)
<Impulse! UCCU-9015>
「In Heart Only」
Albert Ayler
(5分10秒)
<Water 103>