K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

大友良英special big band Live AT Shinjuku Pit Inn (2014) ドルフィーやヘイデン、フォンティーヌの魔力は強し

大友良英SPECIAL BIG BAND LIVE AT SHINJUKU PIT INN 新宿ピットイン50周年記念
大友良英special big band Live AT Shinjuku Pit Inn (2014, Pit Inn music)
1.Song for Che (Charlie Haden)~Reducing Agent(大友良英)
2.Entertainment World (大友良英)
3.Something Sweet Something Tender (Eric Dolphy)
4.OLOのテーマ OLO The Boy from Tibet (大友良英)
5.Gazzelloni (Eric Dolphy)
6.海 Umi (大友良英)
7.Stright Up and Down (Eric Dolphy)
8.三里塚に生きる The Wages of Resistance (大友良英)
9.孤独の歳月 Years of Solitude (Astor Piazzolla)
10.ラジオのように Comme a la Radio (Brigitte Fontaine, Areski Belkacem)
11.あまちゃんのテーマ Amachan's Thema (大友良英)
大友良英(g), 江藤直子(p), 近藤達郎(key), 斉藤 寛(fl,picc),, 井上梨江(cl, b-cl), 鈴木広志(sax), 江川良子, 東 凉太(sax), 佐藤秀徳(tp), 今込 治(tb), 木村仁哉(tuba), 大口俊輔(acc), かわいしのぶ(b), 小林武文(ds), 上原なな江(mar, perc), 相川 瞳(perc), Sachiko M(Sinewaves)
Producer: 大友良英
Co-Producer: Jiro SHINAGAWA (PIT INN MUSIC INC.)
Executive Producer :Yoshitake SATO (PIT INN MUSIC INC.)
Recorded at Jazz Club Shinjuku PIT INN on December 29th 2014.

---------------------------------------------------------------

釣りの行き帰りに聴いていたアルバム。2回聴いた。面白かった。同世代の奏者はリアルタイムには聴けていない。仕事に意識が行っていて、新しい奏者を聴く余裕がなかった。大友良英も名前を聞いても、音は聴いたことがなかった。

21世紀になった頃から、気になっていたのだけど、聴いてみたのはこの5年くらいかな。エヴァン・パーカーを生で聴いて、あのような音への脳内回廊が再オープンしてから。それでも何だかピンとこなかったな、何をやっているのか。多分、ジャズから逸脱している部分の無機的な感じに馴染めない感覚、かなあ。

このアルバムははじめてすっと入った大友良英。やはりドルフィーやヘイデン、フォンティーヌの魔力は強し。そのなかで歪みが効いたギターの音響は楽しめたな。かなり好み。カーラ・ブレイのキッチュな味や、ギル・エヴァンスの低音楽器風味もあり、適当な混沌さが楽しい。このライヴ、聴きに行きたいな、と思ったんだ。思い出した。聴けて良かった。

ひょっとして、他のも聴けるようになったかな。