K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Marvin Peterson And The Soulmasters In Concert (1968) 発掘盤って、概してそうだよね

IN CONCERT

Marvin Peterson And The Soulmasters In Concert (1968, Century Records==>Jazzman records)
A1. Groove For Otis (Tim Peterson) 6:18
A2. Five Foot Even (Marvin Peterson) 6:34
A3. Conversation (Eugene Carrier) 6:36
B1. Our Groove (Marvin Peterson, Tim Peterson) 8:44
B2. Summertime (Emry Thomas) 6:33
B3 I Can't Stand It (James Brown) 2:48
Marvin Peterson(tp), Cleveland Gay(tb), Tim Peterson (ts, as), Mike Campbell (as), Eugene "Gov" Carrier*(org), Eugene "Spare Time" Murray, Richard "Dick" Thompson)b), Emry "Wild Child" Thomas(ds)
Recorded in concert live at the Burning Bush, Denton, Texas, November 1968.

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購入未聴盤の消化試合、のような状態。片付けていたら出てくる・出てくる、の状態。買いっぱなしだから仕方がない。

これはマーヴィン・ピーターソンの初リーダ作。尾川さんが発掘してP-Vineから出たアルバムのUK盤。こんなアルバムを見つけるのは凄い。

内容的には、ソウル・ジャズでファンキーな内容。締めくくりがJBで推して知るべし、といった感じ。そんな訳で瑞々しいピーターソンという期待は、グルーヴするホーン・アンサンブルではじまる一曲目で完膚なきまで壊される。で、残念かというと、そうでもなくてアルバムとしては面白い。しっかとグルーヴしているから。1968年のジャズで、もうこんな感じなんだと刮目。昔のジャズ本の「マイルス史観」にどっぷりの感覚で聴くと、ソウル系のアルバムが1960年代後半に後年のフュージョンの味を出していることに驚き、と同じ感覚。

それでも、最後から2曲目のSummertimeで、いきなりピータソンの独演が炸裂、が嬉しい。後年と全く変わらない、透明感のあるハイ・ノートの炸裂で少し安心。

そんなアルバム。発掘盤って、概してそうだよね。


Marvin Paterson and the Soulmaster Our Groove