K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(ECM 2073) Miroslav Vitous: Remembering Weather Report(2006-2007) 改めて聴き直す

実は発売されて直ぐ入手したのだけど、存外にweather reportらしくないなあ、と思って、その後、あまり聴いていなかったアルバム。ボクが大好きな初期(vitousu時代)のWRのカヴァー集だと勝手に期待していたからだ。 ヴィトウスのWRモノの2枚目が届いて、聴…

阿部薫・吉沢元治: 北<NORD> Abe・Yoshizawa Duo '75 (コジマ録音) それにしても実存的な、あまりにも

それにしても実存的な、あまりにも実存的な音だ。そこに二人がいる。確かにいる。その手触りのような感触が、レコードで聴く愉しみ、だ。少し、ヴォリュームを上げて聴くと、その時間を僅かながらも共有できる、できた、ような気がする。 吉沢元治の包み込む…

今年はじめての白山へ(チブリ尾根下部:ブナの森)

別山からの長い下りの最後はブナの森。明るいブナの森の中を歩いた。前日に雨が降ったためか、勢いのある緑が溢れていた。

今年はじめての白山へ(チブリ尾根上部)

ボクが金沢に来てから、一番歩いた場所がチブリ尾根。下部はブナの森。避難小屋がある台地から上は低い植生となる。避難小屋がある台地からの展望は良く、開放感が素晴らしい。 この場所に来ると、様々な樹木の色彩を楽しむのだけど、夏は一面の緑。それでも…

沖 至: 幻想ノート(1975) リアルなフリー・ジャズと詩の朗読だけど

登山中に届いていたLPレコード。リアルなフリー・ジャズと詩の朗読のアルバム。実は、詩の朗読についてはECMのSPシリーズで独語の朗読は聴いたが、日本語の詩の朗読ははじめて。ちょっとイワモノ感があるので、手を出してこなかった。白石和子とか。そんな訳…

今年はじめての白山へ(白山の花)

自分の周囲との関係性は、まずは名前を覚えることからはじまる。だから他人との関係性をつくることが生来苦手なボクは、ヒトの名前を覚えることが苦手。山の名前、は大丈夫。仕事での様々なモノの名前も大丈夫、だった。さて花の名前、はやはりダメだ、ヒト…

今年はじめての白山へ(白山の姿)

白山の優美な姿は、どこから見ても美しい。そして、多少、雲が沸く中であっても、お願いすると、風がながれ、雲が散り、姿を拝することができる、ことが何回もあった。そこには、物体としても山塊と人の関係を超えた、霊性を感じさせる何か、がそこにあるの…

今年はじめての白山へ(御来光)

白山の山域は基本的に日帰り。今回は遠方からの友人達との登山ということもあり室堂に宿泊。運良く、素晴らしい御来光を拝することができた。北アルプスをはじめとする様々な山塊が眼前に浮かび上がった。

今年はじめての白山へ

今回は別当出合から出発し、室堂に宿泊。翌日は頂上での御来光と別山までの縦走。チブリ尾根で市ノ瀬まで下降した。 初日は雨で濡れたのだけど、夕暮れの後、晴天。満天の星を眺めることができた。また肉眼ではっきりと、幾つかの人工衛星も確認できたことが…

シャソールが日本に来る、でも

昨年、随分とはまったシャソールが日本に来る。最近は全く駄目で、ジスモンチも逃したが、聴きたい、と思った。 ところが東京、大阪ともに既に変更不能なスケジュールがはめ込み済み(そんなに多くない変更不能案件)。まったくもって、ダメダメなのだ。 ラ…

Shura Cherkassky: Encore ! ピアノの音艶

これは、昨年札幌で購入したもの。 kanazawajazzdays.hatenablog.com シューラ・チェルカスキーも好みのピアニスト。ウクライナ出身のユダヤ人でロシア革命後にアメリカ移住。経歴はまるでホロヴィッツ。芸風も似たようなものじゃないかなあ。やや小振りでは…

源流での水のながれ

友人の木工職人に家具を頼んだのは1年ちょっと前。出来上がったので、届けてもらった。折角なので(何が?)、山好きの彼を連れて犀川流域の源流へ。清澄な水の流れを楽しんでもらった。とは云え、まったく魚影はなかった。どこに消えたのだろうか?

(ECM1073) Pat Metheny: Bright Size Life (1975) 伸びやかに音を繰り出すジャコ

これがPat Methenyの実質的なデビュー作。ギタートリオのシンプルな構成ながら、従来のジャズ・ギターに収まらない味を出している。バートンのジャズ・ロックやフォーク的な味をもっと洗練し、ジャズのフォーマットに織り込んでいるような感じ。 改めて聴い…

阿部薫: 彗星パルティータ(1973) 何なんだろうか?

その短い人生、自死したパートナー・鈴木いずみとの生活(映画:エンドレス・ワルツ)で、生前、世間からの無関心のなかで生きたこと(ジャズ奏者は大概)が信じられないくらいアイコン化した奏者である阿部薫。 長い間、コジマ録音のカタログなんかにも載っ…

柳樂光隆編:MILES : Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド(2016) 年1回の便りかと思ったら

MILES : Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド (シンコー・ミュージックMOOK) 作者: 柳樂光隆 出版社/メーカー: シンコーミュージック 発売日: 2016/06/29 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 年1回の便りのように出版されるJazz t…

Erykah Badu: Live (1997) 疲れたときは

最近は忙しく、そんなときはこんなのを聴いている。ネオ・ソウルと呼ばれるのかなあ、よくわからないけど。70年代のソウルの延長線上であり、またライヴなんかはジャズっぽくもあり、よくグルーヴしていて気持ち良い。 アヴァンギャルド・モノは面白いのだけ…

梅雨の空に秋空を感じる

北陸の梅雨は梅雨前線から離れていることもあって「浅い」。 先日、釣りのA大師匠と空を見ていたら、秋のように感じた。夏日だったのに。 今朝、やはり空を見ていたら、秋を感じた。なぜだろうか。

楊海英: 日本陸軍とモンゴル (2016, 中公新書) 中国というシステムの外縁に生きる

日本陸軍とモンゴル - 興安軍官学校の知られざる戦い (中公新書) 作者: 楊海英 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/11/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 楊海英は内蒙古出身のモンゴル人。日本に帰化した文化人類学者。膨張す…

Wildflowers: Loft Jazz New York 1976 ロフトジャズの記録も

昨日、India Navigationをみつけて喜んでいた訳だけど、今朝はDouglasのWildflowersシリーズの完全盤をみつけて、驚いた。ロフトジャズの記録も、あった。 ロフト・ジャズって、1970年代後半、ジャズのライヴスポットが減少する中、苦しい局面を迎えたFree J…

India Navigationをapple musicで発見!

ふっと、apple musicにIndia Navigation盤があることに気がついた。1970年代の後半から1980年代の前半、ボクが熱くレコードを買っていた時期に熱かったレーベル。マレイ、フリーマン、ブライスはこのレーベルで知った。 India Navigation - Wikipedia, the f…

大西順子: Tea times (2016) 日本語の歌詞(考)じゃないけど

大西順子の復活作でもあるTea times (2016)について。日本語の歌詞について、思うところ。

高瀬アキ: My Ellington (2012) 静謐なエリントン

高瀬アキのピアノの魅力は、現代音楽を弾くピアノ奏者と似た空気、音の粒立ちがよく美音であること、だと思っている。そのような彼女が弾くエリントン集。ソロ・ピアノなので、美音を愉しむことができる。 全般的にエリントンの曲をエリントンらしく弾くので…

Gil Evans: Syntetic Evans (1976) ポーランドのギル・エヴァンス@1976

先日、ギル・エヴァンスのBOOT音源や山下洋輔のポーランドでのライヴを紹介したりしているうちに、このアルバムを思い出した。 アーサー・ブライスや、ジョージ・アダムスが入っているので、入手したかったのだけど、1980年当時、それなりに時間がかかった記…

富樫雅彦:The Ballad/ My Favorite (1981) 美しいアルバム

とにかく美しいアルバム。前にも書いたが、この時期のキング・レコードには素晴らしい録音が多い。ECMほど残響を加えず、しかし同じくらい奥行きのある音を造っている。 そして、何より富樫雅彦、佐藤允彦の音が美しい。佐藤允彦のピアノがスタンダードをや…

菊地雅章:All about dancing mist (1970-71) 日本のジャズの熱気の缶詰

先日、クルマのなかに流れる音楽(iPODでランダムにしている)を聴いて、誰だろう、って思った。1970年過ぎのマイルスだよな、って思った。でも、なんか空気感が違うので、画面を見ると菊地雅章のOne way Travelerだった。菊地雅章は1970年代マイルスの音楽…

源流域で過ごす一日

先週は仕事で土日をつぶしたので、金曜日に休むことにした。天気は晴れ。釣りに行くことにした。普段はダムより下流域で釣っている。だから水はやや濁っていて、何となくすっきりしない。時間があったら、ダムより上流の源流域へ行きたい。 本当は遠くまで、…