先日、ギル・エヴァンスのBOOT音源や山下洋輔のポーランドでのライヴを紹介したりしているうちに、このアルバムを思い出した。
アーサー・ブライスや、ジョージ・アダムスが入っているので、入手したかったのだけど、1980年当時、それなりに時間がかかった記憶がある。決して入手性が悪いアルバムではない。
当時、まだ共産圏にあったポーランドのレコード。ジャケットの紙質は悪く、薄手のダンボール。またスリーブはペロペロのビニール。かなり貧しい感じに驚いた。録音は良くも悪くもなく、ライヴであることを考えたらまあまあ。
演奏は、その後、山のようにリリースされるギル・エヴァンス・オーケストラの典型的なもの。楽しめるが、新味はない。されど、あれジョン・クラークってギター弾いたっけ、とか、サマー・タイムが昔のマイルスのアルバムと似た編曲で焼き直しているなあ、とか、聴けば聴いたで、愉しみはあるものだ。
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Gil Evans: Syntetic Evans (1976, PolJazz)
A. Priesteso 22:57
B1. Gone 11:10
B2. Summertime 7:37
B3. Rhythm-A-Ning 1:18
Gil Evans(p), Lew Soloff(tp), Ernie Royal(tp), Tom Malone(tb), Pete Levin(synth), Bob Stewart(tuba)
Arthur Blythe(as), George Adams(ts), John Clark(g), Mike Richmond(b), Sue Evans(ds)
Recoeded at Jazz Jamboree 1976