K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

出張Jazz会#1:華のあるムード音楽.ラテンの香りを


花を愛でながら音楽を聴きたかった.花に囲まれて呑んでみたかった.そんな気持ちで友人たちと集まった.
ボクはCaliforniaに出かけたときに友人に頼んで買ったワインを持ち込んだ.Kさんは近江町市場の中華総菜,Mさんは京都の漬け物特集,Wさんは自家製の香り高きパン,Iさんはパエリア,Qさんはワイン,とても楽しい一夜となった.ボクは途中から記憶が不確かなんですね.ごめんなさい.iPODにリスト化して仕込んだから,私が酔っぱらっても進行するからいいのだけど.

これは,友人のNormが選んでくれたワイン.なかなか美味しいモノでした.

ボウの酔眼だと,こんな感じで音楽を聴くのです.

花々の中で呑むことが目的.だから花の香りや匂いを損なわないように華のある甘めのムード音楽を選んでみる. ムード音楽であっても軽い,とは限らない.コメディがただのお笑いじゃないように.ラテンの血流が素敵なspiceいやsugarになっているように感じる音を幾つか.


演奏者のリンクをクリックするとWikiが,アルバムのリンクをクリックすると試聴ができます.

0.会場準備中のBGM:
Toots Thielemans: The Brazil Project (1992)
ベルギーのハーモニカ・ギター奏者とブラジルの歌い手達(Ivan Lins, Djavan, Milton Nascimento,Gilberto Gilなど)の邂逅.
   


1.フランスの華たち
(1) Isabelle Antenna
(a)[LP]Hoping for Love(1987)
麗しいボサノバ風フレンチポップ.この盤と一緒に思い起こすこと多し,そのころは20代.
今回はこんな感じで呑んでいたいのです.


Youtubeでこんな画像が.きゅん,としてしまった.もう殆ど1/4世紀が過ぎようとしている...
http://www.youtube.com/watch?v=8EU6YGJ1rg0&feature=related

(b)[LP]En Cavalle(1990)
好きだから,もう1枚ね!


(2)Didier Lockwood :Tribute To Stephane Grappelli (2000)
ロマのギタリストとともに亡きStephane Grappelliへ捧げる暖かい眼差し
Didier Lockwood(vln), Biréli Lagrène (g), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b)
Dreyfus



(3)Renaud Garcia-Fons: Fuera (1999)
辛めの音が奏でる彼の地の哀愁.弦が伝える沈殿する空気の心地よさ
Renaud Garcia-Fons(b) ,Jean-Louis Matinier (accordion, accordina)
Enja


(4)René Urtreger: Onirica (2001)
長すぎる午睡のあとに流れてくるような緩さが好きだなあ.1950年代から活躍するピアニストが加齢で得たものは..
piano solo
Sketch


(5)Michel Graillier: Soft talk (2000)
あまりにsmoothな音の流れに身をまかせ,いつまでも呑んでいたい気持ち
(wikiは仏語/泣.discographyのSaravahレーベルが気になる)
Michel Graillier(p), Riccardo Del Fra (b)
Sketch


(6)Brigitte Fontaine: Comme à la radio (1971)
おフランス的ブラックジャズの調理法.かの歌姫も70才かあ.
Brigitte Fontaine(vo), The Art Ensemble Of Chicago
Saravah



3.イタリア少々
Berardi Jazz Connection:The Way I Like (2006)
フェイクなジャズなんだけど,一流のムード音楽で好き


3.ブラジルというLatin
(1)João Gilberto:João Gilberto(1973)
Bosa Novaの王道.心地よい脱力感



(2) Antonio Carlos Jobim:Tom Jobim Inédito(1995)
今は亡きBosa Novaの元祖.どうもテレビショッピングのBGMに聴こえてしまうのが哀しいけどね.だから一曲だけ.



(3)Milton Nascimento: Milagre Dos Peixes Ao Vivo(1974)
高らかな高音の叫びはボクたちを彼方に連れ出す.バックはトニーニョオルタ.


(4) Toninho Horta: Quadros Modernos (2000)
Toninho Horta(g), Chiquito Braga(g), and Juarez Moreira(g)
甘い甘い風が吹き抜けるギタートリオの囁き.



3.最後はアルゼンチンで
Carlos Aguirre: Violeta (2008)
草原の風が薫る音が流れる.