K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Nina Simone: Five Classic Albums Plus 店頭でみた廉価ボックスに刺激されるなんて


 連休は素晴らしい天気ではじまった。ボクは気持ちを弛緩させる訳に行かなくて、昨秋からの懸案を一つ一つ片付けている。山に登ったり、春スキーに行けたらなあ、と思いながらの日々はあまり楽しいものではない。

 それはさておき、所用で出かけた大阪で久々のレコード屋に出かけた。丸ビルのタワー・レコード。随分久しぶりだけど、昔のままの店舗が嬉しい。在庫を圧縮している自滅的店舗が多いからね。そこで見かけたのは、著作権切れ音源のボックスセット。勿論、随分前からあるのだけど、いよいよ1960年代に突入しているのを目の当たり。Music Melonというレーベルの3枚組アルバムが990円。Blue Note, Riverside, Prrestige, Clumbiaなどのアルバムが5枚くらいカップリングされている。ボクの基本的なジャズ音源はLPレコードなので、CDがあっても悪くない。気楽に聴くことができる。セロニアス・モンクバド・パウエルジャッキー・マクリーンなどなど気になるものが沢山。あとでamazonで確認することにした。

 店頭でみた廉価ボックスに刺激されるなんて思わなかった。連休中の懸案の一つとして、父の遺品であるLPレコードを1000枚以上整理したかもしれない。ほとんどがモダン・ジャズだったしね。また少し聴いてみようかと思っていたところだったから。

 一枚だけ持ち帰ったのはニーナ・シモン。ボクはジャズ・ヴォーカルが苦手だった時期が長いので、ジャズ・ヴォーカルはあまり沢山持っていない。少し前、さるバーでロック・フリークのフレンチ・レストランのシェフから、ニーナ・シモンいいよって云われた、のだけどボクは聴いていなかった。曖昧な顔をしていたのだけど。

 そんな訳で、990円のニーナ・シモンを持ち帰った。早速聴いているのだけど、かなり好みに合う。エラ、サラ系は苦手なのだけど、むしろ例外的に好きなカーメン・マクレィと同じ系統の歌い手。ピアノを弾き、低い声で歌う。強くスイングさせる訳ではないのだけど、ビートの感触はしっかり刻まれている。語り口は静かなようで、強い音の印象は残る。そんな感じ。もう少し聴いてもいいな、って思ったことが990円の収穫かな。悪くない。

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Nina Simone: Five Classic Albums Plus (2011)
   (Album 1) JAZZ Played in an Exclusive Side Street Club (1957)
   (Album 2) The Amazing Nina Simone (1959) 
   (Album 3) Nina Simone at Town Hall (1959)
   (Album 4) Forbidden Fruit (1961)
   (Album 5) Nina at Newport (1960)
   plus alternate takes (three traks)
Nina Simone (vo, p)