Wes Montgomery: Solitude-The Complete Live In Paris (1965,BYG)
CD1
1. Four on six
2. twisted blues
3. Impressions
4. To when
5. Jingles
CD2
1. The girl next door
2. Here's that rainy day
3. Round about midnight*
4. Full house*
5. Blue and boogie* / West coast blues
Wes Montgomery(g), Harold Mabern(p), Arthur Harper(b), Jimmy Lovelace(ds)
Johnny Griffin (ts) for CD2-3,4
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この一週間はなんだか呑みたい症候群で夜な夜な呑み歩いていたのは何故だろうか、って朝からぼんやり考えていた。何となくデジャヴ感もある。クルマを走らせて仕事場に来たときに気がついた。そう夏の夜は毎年そう。日中の熱気が籠もった部屋に居たたまれなくなって、酒場に向かう夏の日々がはじまったのだ。部屋で冷房を入れるのが、あまり好きでないのでそうなる。だけど呑み代よりは電気代のほうが安い。これからの過ごし方を少し悩んでしまう。
そんなアホなことを考えながら聴いているのはウェス・モンゴメリー晩年のパリでのライヴ録音。BYGという怪しげ(?)なレーベルから出たもの。ボクが持っているのは、英Affinityの再発。先日、いつも拝見しているブログでBlack Lionレーベルのデクスター・ゴードンの記事をみて思い出した。1960年代後半は米国ジャズ不況だそうで、多くのジャズ奏者が欧州に向かったらしい。だから、その時期の欧州録音の音源はいろいろある。そのようなことから、ウェスの録音を思い出した。
ハロルド・メイバーンの緊張感あふれるピアノをバックに、ウェスが弾きまくる2時間弱。面白くない訳がない。荒削りとも云えなくはない演奏なのだけど、ライヴの臨場感たっぷり。長尺の曲が多いのだけど全く退屈しない。ボクはキース・ジャレットに惹かれてジャズを聴きはじめたのだけど、NHKのセッション79で植松孝夫のインプレッションズを聴いて、ジャズそのものに引きずりこまれた(ピアノは元岡一秀)。だから、このアルバムのような緊迫感のあるインプレッションズを聴くと、あの頃を思い出して、ジャズはいいなあって改めて思うのだ。