K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

北アルプス・前穂高岳(3090m)@9/23 懐かしい上高地


 急に思いついて穂高に登ることにした。友人たちが白馬に登っているのだけど、出張続きで疲れて行けなかった。だから、日帰りでも高度感を味わいたくなった。そして冷たい岩に触れたくなっかから。

 日帰りとなると西穂高が定番だけど物足りない。久々に3000m級の山に登りたかったし。ということで、平湯に駐車し、上高地から前穂高(3090m)を往復することにした。目覚ましは午前2時30分。平湯の駐車場には6時過ぎに着いた。バスで上高地へ移動。安房峠のトンネルは2回目なのだけど、未だ30年前の感覚なので、短時間での上高地への移動には違和感が強い。上高地に着くころには陽は高く、輝く穂高と足元の梓川の冷たく黒いいろどりが対照的だった。

 それにしても、上高地は20年ぶりかな。古い釜トンネルの時代に、ヘッドランプをつけて、凍った粗い路面をスキーを担いで通った記憶がある。とても懐かしい。それに最初の北アルプス上高地から西穂高。1985年頃じゃないかなあ。

 そんな想いにふける間もなく、朝7時過ぎに上高地出発。高々片道6kmの行程なのだけど11:30に山頂。標高1500mから3090mを約4時間の行程。岳沢から上が下り登山者の渋滞もあり、とてもゆっくり。別当からの白山よりも標高差は200mほど高く、距離は1kmほど短い。その分、急傾斜だった、ということ。

 上高地への下山は15:30で3時間半あまり。標高2500mから上で紅葉がぼちぼちだった。  

 

梓川沿いの道を明神池の方角に歩き、早々に岳沢に向けて折れ、坂を登る。早々に岳沢のカールの末端。モレーンの上で人が休んでいた。

岳沢の奥には未だに残雪が。

 岳沢ヒュッテを見下ろす。この高度感が北アルプスの醍醐味だと思い出す。

早い紅葉が見え始めた。

岳沢から紀美子平までは雲が沸いたり飛んだり。視界が暗くなったときの孤独感が寂しい。

紀美子平に着くころには視界が再び広がりはじめた。

急峻な斜面を見上げると天蓋が蒼い。そして頂上。

頂上から見ると周囲には雲が多く、遠くの眺望は見えなかったが、雲の表情に満足した。

頂上から下りの稜線では吊り尾根から奥穂高の方面がよく見えて楽しかった。もっとしっかり穂高に登りたい。


浅い紅葉を眺めながら急いで降りた。

全てが終わると、夕暮れの梓川河畔が眩しく見えた。