K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

地理的な意識の変容を・北陸新幹線

もう開業して随分経つ。はじめて乗ったのが7月だから、遅い。それも東京から金沢行き、だけ。
この地に来て、鉄道に乗る習慣がほぼ消失したので、なかなか慣性モーメントから脱出できないのだ。
今朝ははじめて金沢から東京行き。自室近くのバス亭から、ゆっくり出発。普段の生活軌跡の包絡線の先に東京がある。つい6年くらい前まで持っていた「連なる都市群のなか」での軽やかな移動、兵庫に住んで東京へ行く、あるいは神奈川に住んで大阪へ行く、そんな気分と全く同じ。そんなことに新鮮な驚き、がある。
いつだったか、岡山で見た鹿児島までの所要時間が、金沢より短いことに気がついた時の驚き、と全く逆の意味で。
そのような心理的な淵が突然消えてしまってから、どのような意識変容が金沢に起こり、それがどのような物理的な在り方に変化を促すのか。金沢まで鉄道が延伸した明治中期以来の大きなこと、かも知れない、と思った。