K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

西湘から戻る、そして大船軒の押し寿司

今日は尊敬する技術の大先輩を西湘まで訪ねた。深い感謝の気持ちのもと、ただただ昔のように集まった何人かで杯を重ねた。その中で楽しそうに過ごされている姿を見て、良かったと思った。

予定を遥かに超えてお宅を出ると、清澄な夕日に驚きながら、帰途が気になった。新幹線の予約時間には、間に合わないから。それも、駅での手続きでなんとかなり、金沢に向かっている。

東京駅で夕飯がわりに寿司を求めた。食べる段になって驚いたのは、大船軒のものだったこと。35年くらい前に、仕事で小汚い街だった大船にやって来た。再開発の前、まだ松竹の撮影所があった頃だ。鎌倉市とはいえ、大船は戸塚に連なる製造業の街。庶民的な雰囲気が好きになるまで数年かかった。関西の阪急沿線の熟れた感じからは、ひど遠かったのだ。

大船駅の名物が鯵の押し寿司。魚も小さく、大したこともなかったのだが、駅前と同じく、手頃な庶民的な感じが嫌いじゃなかった。同じ大船軒から出ていたサンドイッチも実に素朴で、大昔のハイカラな感じがノスタルジイを誘った。今もかわらないのだろうか。

東京駅で求めた寿司は、そんな思い出と関係なく、魚は大きく、厚い。鯵だけではなく鯛も入っていた。値段も3倍くらい。似て非なるもの、出会った。全てが立派なのだ。

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