出歩いてばかりいて、家をずっと空けていた。
で、帰ってきてからレコードをかけている。ジスモンチ、吉沢元治、高橋悠治/三宅榛名まできて、急に、コレが聴きたくなった。
ふっと思ったことは、ジャズが好きなんじゃなくて、ジャズを聴く自分が好きなんじゃなかろうか、と。
で、そんな自分が聴くならば、やっぱりコノテのジャズだよね、って盤がコレじゃないかな。
カッコいいジャズそのもの。それを聴いている自分も、気持ちだけ格好いい、気分に浸れる。少し、照明を落とそう。
ルディ・ヴァン・ゲルダーの刻印入りのアルバムなのだけど、別に録音がいいって感じる訳じゃなくて、ただ管球アンプから古いJBLのスピーカーを通して押し出される音の圧力、に痺れているだけじゃないかな。
そんな気分なのだけど、気分だから、このアルバムを聴く夜が楽しい、と思う。過剰じゃない、案配のよいソロが趣味良く並んでいるしね。
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Oliver Nelson: Blues And The Abstract Truth (1961, Impulse! )
A1. Stolen Moments(Oliver Nelson) 8:45
A2. Hoe Down(Oliver Nelson) 4:43
A3. Cascades(Oliver Nelson) 5:30
B1. Yearnin'(Oliver Nelson) 6:20
B2. Butch And Butch(Oliver Nelson) 4:35
B3. Teenie's Blues(Oliver Nelson) 6:31
Oliver Nelson(as,ts), Eric Dolphy(as,fl), George Barrow(bs), Freddie Hubbard(tp), Bill Evans(p), Paul Chambers(b), Roy Haynes(ds)