K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Murray Allen & Carrington Power Trio : Perfection (2016) とても楽しめるアルバム

  とても楽しめるアルバム。

 デヴィッド・マレイジャック・デジョネットのSpecial Editionで惹き込まれて、随分とレコードを買った時期がある。1980年代の真ん中あたりまで。だんだんと代わり映えしないアルバムに関心が引いた、ように思う。最近もモツポツとは入手しているが。

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 ジュリ・アレンは惹き付けるようなフレーズを散らすのだけど、結局、これといったアルバムには出会っていない。何となく、アルバム1枚分の歓心を維持できない、のである。バスター・ウィリアムのアルバムが今まで、一番良かったかな?(2000年代中頃のBBCのライヴで聴いた演奏は良かった。)

 なんとなく、気にはなるけど、ぴたっとくるアルバムがない二人。このアルバムはそののような「イライラ」を払拭する一枚、だと思う。別に新しいとも、凄いとも思わないのだけど、何となく、マレイとかアレンに出して欲しい音が満載で、気持ち良く聴ける、のである。

 二人とも還暦ぐらいになって、良い意味での諦念で吹っ切れたんじゃないかなあ、というのは、勝手な憶測なのだけど、いい感じでジャズやってるよ、というアルバム。ドラムのカーリントンもぴったりで、ほどよいサポート。とにかく、3人の伸びやかな演奏を一杯楽しめるのだ。

 アルバム・タイトルとなっている6曲目だけがセクステット。大編成でオーネットの曲をやっている。丁度、彼の逝去直後に吹き込んだよう。この曲だけ、雰囲気は違って、タイトな緊張感に満ちている。 

apple music: 

 

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Murray Allen & Carrington Power Trio : Perfection (2016, Motema Music)
1. Mirror of Youth 5:52
2.Barbara Allen 5:59
3. Geri-Rigged 6:11
4. The David, Geri & Terri Show 8:16
5. The Nurturer 4:43
6. Perfection 6:06
7. D Special (Interlude) 2:55
8. Samsara (for Wayne) 5:44
9. For Fr. Peter O'Brien 5:35
10. Cycles and Seasons 6:21
David Murray(ts), Geri Allen(p), Terri Lyne Carrington (ds)
on 6: + Charnett Moffett(b), Graig Harris(tb), Wallace Rone(tp)