久しぶりのECMのレコード聴き。今は、ブログ移転に伴う過去記事の修正に時間をとられている。
このアルバムジャケットをよく見ると、Jan Garbarek Bobo Stenson Quartetの双頭カルテット。作曲・編曲はガルバレクなので、実質的にはガルバレクのアルバムなのだけど。過去の彼のアルバムと違うのは、ブロウは影を潜め、曲が作り込まれている印象が強いこと。つまり、今のジャズにつながる内容に変遷してきた、ということ。
それに加えステンソンのピアノがとても良い。音の照り、のようなものが心地よい。勿論、ダニエルソン、クリステンセンとのまとまりも良く、確かにJan Garbarek Bobo Stenson Quartetなのだ。ダニエルソンのアルコが要所要所でガルバレクと絡んでいて、音に厚みを出している。編曲がうまい。
B3では北欧の古謡Etterをもとにした曲が演奏される。民族音楽的な管のトーンからはじまる。その後の彼の演奏活動の起点になるようなアルバム。
ジャケットのシールを見てわかるように、ドイツの録音大賞(だったかな)を得ている。残響はほどほど、4人の楽器が明確に定位される。清澄な音のアルバムなので、無音に音の奥行きを感じるECMらしいアルバムだ。
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- アーティスト: Bobo Stenson Quartet and Jan Garbarek
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 1986/06/25
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参考記事:
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(ECM1075) Jan Garbarek, Bobo Stenson Quartet: Dansere (1975)
A1. Dansere (Jan Garbarek) 15:03
A2. Svevende (Jan Garbarek) 4:58
B1. Bris (Jan Garbarek) 6:11
B2. Skrik & Hyl (Jan Garbarek) 1:30
B3. Lokk (Etter Thorvald Tronsgard)(Trad. arr: Jan Garbarek) 5:39
B4. Til Vennene (Jan Garbarek) 4:47
Jan Garbarek)sax), Bobo Stenson(p), Palle Danielsson (b), Jon Christensen(ds)
Design: Frieder Grindler
Photograph: Jochen Mönch
Engineer: Jan Erik Kongshaug
Producer: Manfred Eicher
Release: 1976
Recorded November 1975 at Talent Studios, Oslo