- 作者: Teruto Soejima,Kazue Yokoi,Sabu Toyozumi
- 出版社/メーカー: Tpaf
- 発売日: 2016/10/05
- メディア: ハードカバー
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今、好んで聴いている音楽、Free Music。ボクのなかで、あの音の何処に惹かれるのか、それ自体が移ろい、揺らぐ感覚があって面白い。歪んだ、非線形特性を有する鏡のような自分自身の特性を、音を注入して測定しているような、ものだ。
今は楽器、振動部と共鳴手段とからなる物体、の音響の可能性の限界、のようなものが面白くて聴いている、感覚がある。ジャズで云う即興、というものは第2線に退いている。メシアンやケージのピアノ曲の美しさ、に惹かれてから、即興そのものは作曲手段の1つであって、それ自体が目的化することには意味を感じていない。
この本は、幾つかのFree Musicに関するメモ(聴き手、弾き手による)とディスクレビューからなっている。上記のような意識を持ちながら読むと、そのどちらも面白い。特に横井氏の欧州におけるFree Musicの成り立ちは、現代音楽とジャズ、そしてFree Musicの関係を知る上で面白かった。
ディスクガイトに特化した続編も出たようだ。
Free Music 1960 80: Disk Guide Edition
- 作者: Takeo Suetomi,Yoshiaki Kinno,Koji Kawa
- 出版社/メーカー: Tpaf
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: ペーパーバック
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残念なのは、続編とともに1980年までであること。ボクが幾つかのライヴを体験して、Free Musicに興味を持ったのが1980年から1985年くらいなので、実際に何となく理解できる時代が対象。1980年代以降に大期待なのだけど、出版予定はあるのだろうか?田中啓文氏の著作の続編とともに、読みたい。
追記:
Free Music 1960〜80の本編、続編ともにKindle本がある。追いかけ購入する積もり。ともに紙媒体で購入したが、ディスクガイドとKindleの相性は良いと思えるのは、レコード屋に持って行き、その場で確認とれること。脳内の記憶容量・品質ともに、毀損し続けている身としては、つくづくそう思う。
フリー・ミュージック1960~80: 開かれた音楽のアンソロジー
- 作者: 副島輝人,横井一江,豊住芳三郎,金野吉晃,川口賢哉,風巻隆,河合孝治,宮田徹也,志賀信夫,末冨健夫
- 出版社/メーカー: Chap Chap Records
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Kindle版
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Free music 1960~80: Disk Guide
- 作者: 末冨健夫,金野吉晃,河合孝治,横井一江,豊住芳三郎,川口賢哉,牧野はるみ,織田理史
- 出版社/メーカー: TPAF
- 発売日: 2017/01/23
- メディア: Kindle版
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- 作者: 田中啓文
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: Kindle版
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