K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

John McLaughlin: Extrapolation (1970) 鋭いキレ、が楽しい

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月光茶房、CAFE INCUS訪問で、欧州、それもECM外の芳醇な世界を覗いてしまった。以来、ちょっとあかん。レコードが増えている。

この盤はマクラフリンが英国で吹き込んだもので、マイルス・バンドへ参加した頃じゃなかろうか。ボクはマイルスの電化アルバムのなかでは、ジャック・ジョンソンとアガルタが好きなのだけど、両方ともギターが鍵。ジョン・マクラフリンとピート・コージー。だから、この盤を聴いていると、ジャック・ジョンソンの裏盤のような快感、マクラフリンの鋭いキレ、が楽しい。全般的にはジャズそのもの。案外、ジャズ・ロック的には聴こえない。

目当ての積もりだったサーマンは、やや引いているが、勿論、激しくも抑制された音を楽しむことができる。トニー・オックスレイって、即興系でしか聴いたことがなかったが、巧い。

 ボクにとってマクラフリンはコリアと同じように変化の在り方が良く分からない奏者だった。しかし、このアルバムで印度風の空気を流したり、アコウスティックでこのアルバムを締めたり、後年の活動が自然に凝縮されている部分もあって、少し捉え方が変わったような気がする。暫く何回も聴くだろうな。 

 

エクストラポレーション(紙ジャケット仕様)

エクストラポレーション(紙ジャケット仕様)

 

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John McLaughlin: Extrapolation (1970, Polydor)
A1. Extrapolation (John McLaughlin)
A2. It's Funny (John McLaughlin)
A3. Argen's Bag (John McLaughlin)
A4. Pete The Poet (John McLaughlin)
A5. This Is For Us To Share (John McLaughlin)
B1. Spectrum (John McLaughlin)
B2. Binky's Beam (John McLaughlin)
B3. Really You Know (John McLaughlin)
B4. Two For Two (John McLaughlin)
B5. Peace Piece (John McLaughlin)
John McLaughlin(g),John Surman(bs,ss), Brian Odges(b), Tony Oxley(ds)
Design: Paragon Publicity
Engineer : Eddie Offord
Producer: Giorgio Gomelsky

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