K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

磯端伸一: Existence

 磯端伸一: Existence (2013, 時弦プロダクション)
1. 鏡の子供… a child in mirror 3.09
2. 斑猫… tiger beetle 1:41 
3. duo untitled 1 2:14
4. 夕立… shower 2:34
5. 鰍… "kajika" japanese fluvial sculpin 1:39
6. 晩夏… late summer 1:59    
7. duo untitled 2 3:50
8. 小妖精… two elves 2:47
9. 絣… "Kasuri" splashed-pattern 1:07
10. duo untitled 3 3:09
11. 綿飴… cotton candy 1:46
12. 影絵… sunset line around a hill 2:46
13. duo untitled 4 1:48
14. 街灯… streetlight 1:53
15. 鰯雲… cirrocumulus 2:42
16. びいどろ… vidro 0:36
17. duo untitled 5 2:44
18. ほたるぶくろ… bellflower 1:15
19. 真鍮…brass 2:56 
20. 優しい午後… calm afternoon 3:11
21. 海と坂道…sloping road with sea view 2:44  
22. 鱗粉… butterfly scales 1:22
23. duo untitled 6 2:25
24. 月下美人queen of the night 1:22
all tracks improvisation by SHIN’ICHI ISOHATA
and duo improvisation with OTOMO YOSHIHIDE(3.7.10.13.17.23)
recorded by Owa Katsunori at Studio You Osaka 1/16~2/10/2013
edited and mixed by Miyamoto Takashi
mastered by Owa Katsunori at Studio You 3/18/2013
produced by Miyamoto Takashi

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いつの頃か、昨年の夏頃から暫くだろうか。ある種の依存性のような憑かれていて、とにかくCD/レコードを買い続けた。強依存か否か、その判別なんだけど、入手した記憶の有無ではなかろうか。この時期、記憶のないCDが多すぎる。レコード買いも酷いものなんだけど、CDは存在感が薄いから忘却への速度が速いのだ。うへ。

昨日、iPADに入れて聴くCDを選んでいたら、時系列に並んだディジタル音源で、まったく記憶にないものが集中している時期があって、そういうことかと溜息をついていた。

このアルバムもそうで、なんで買ったか、どうやって入手したか記憶が欠落。困ったものだけど、試しに聴いてみると、一枚丸々、聴いてしまった。CD選びの手が止まった。スピーカから流れる音、の存在感というか、空間を作る力が強いのだ。部屋がギターの様々な響きでゆっくりと埋もれていく感じ。部屋の色彩感が変わっていくような、美しい抽象画をかけてみたような感覚(cowryとか月光茶房で聴いてみたいなあ)。

一昨年だったか、亡き飯島晃のアルバムが発掘されて嬉しかったのだけど、彼をもっと聴きたい、という空虚な感覚に、見事に流れ込んできた。とにかく音響的なものが、凄くいいのだ。
幾つかのトラックで大友良英が電気的な音で加わっているが、全体的なアコウスティックな音響を全く損なうことなく、美しいアクセントになっていて好きだ。

ネットでこのアルバムに関する情報をみつけた。飯島晃、大友良英と同じ高柳門下と。うーん、とうなってしまった。そうなのか。

EXISTENCE / SHIN'ICHI ISOHATA guitar solo & duo with OTOMO YOSHIHIDE

EXISTENCE / SHIN'ICHI ISOHATA guitar solo & duo with OTOMO YOSHIHIDE