1970年代末にレコードを買い始めたのだけど、当時の米盤は概して酷かった。レコード盤もジャケットもペラペラ。最初から盤面が波打っていたり、ヴェトナム戦争の後、疲弊していた米経済そのものの顔だと思ったものだ。1960年代の誇らしげなレコードとは全く異なる。
そんな頭があって、このエヴァンスのWB盤に西独盤があると知って、欲しくなってしまった。ジョー・パスのヴァーチュオーゾなんかも西独盤の透明感、米盤の熱量みたいな感じがあって、聴き比べが楽しかったから。
ルネ氏のブログで存在を知って、スペインのディーラーに発注したのは随分と前。コロナ禍の最中で、国際郵便がストップ。本当に随分経ってからやってきた。
聴き比べは、アンプをゆっくり暖めてからね。