モンクとエヴァンスのriversideのcomplete集、それもCD/レコードの両方を聴き、昔のモノラル盤と比較した:
ともに初期のアルバムを除き、complete集は当時のモノラル盤とは別の意味で素晴らしい音を楽しめることが分かった。とても自然な音で、ピアノの美しさを楽しむことが出来る。その意味で音圧は高くないが、それは中音域を誇張していない、という意味でもあり、音量を上げるとその不満は霧消する。レコードとCDを比べると、CDの媒体としての良さが目立つような感触。レコードも決して悪くなく、かなり良い音(日本盤であるが)。
CDのcomplete集は、再編集してアルバム・ベースの音源集を作成した。PCで楽しめば良いからだ。しかしレコードがセッション順というのは、録音の良さを雑な編集で相殺するような感じであり、とてもとても惜しい。
そんなcomplete集とほぼ同じ音源が同時期のOJC(Original Jazz Classics)であり、1987年頃の廉価盤ではあるが、実に音が良い。キープニューズの一貫したproduce意思を感じさせるものだ。
ということで未保有のOJC盤を入手した。勿論、当時のモノラル盤を楽しむこととと同じくらい、より現代的な音が鳴るOJCのステレオ盤を楽しみたい、と思ったのだ。エヴァンスはラファロとのアルバム以降の作品で未入手のもの、モンクは未入手のOJCを一揃え。
まあ購入したOJC盤のうち、RVG録音の最初の2枚や最後のprestige盤は蛇足。つい勢いで。あとは当時のモノラル盤と聴き比べて楽しもうと思う。案外、沢山持っていビクター音産盤も含めて。
購入してからOJC盤もリリース時期でジャケットの質感が随分違うことに気がついた。だけどOJCの初期盤じゃなきゃ、なんてレベルの探求は面倒なのでなし。
ちなみにモンクのOJC盤は1000円前後、エヴァンスは2000円前後なのでCPは最高なのだ。