K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

(ECM2633) Thomas Strønen: Bayou (2021) 過剰とも思える残響がぴったり

Bayou

(ECM2633) Thomas Strønen: Bayou (2021)
1. Bayou 5:38
2. Pasha 6:28
3. Duryea 3:37
4. Nahla 3:44
5. Varsha 4:04
6. Eyre 4:27
7. Dwyn 4:14
8. Bayou II 1:01
9. Como 3:03
10. Chantara 5:41
Ayumi Tanaka(p), Thomas Strønen(ds,perc), Marthe Lea(cl, voice, perc)
Design: Sascha Kleis
Engineer: Lara Persia
Producer: Manfred Eicher
Released: 09 Apr 2021

https://www.ecmrecords.com/shop/1611154880/bayou-thomas-strnen-marthe-lea-ayumi-tanaka

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このアルバムは珍しく発売直後に購入。トーマス・ストレーネンの前作の音の瑞々しさ、風や水が流れるような、に惹かれたから。それにNakamaの田中鮎美の音もとても好み。

最近はECMの音を聴くと、まずあの残響過多が気になって仕方が無い。昭和の頃、食卓に置かれた「味の素」を思い出すのだ。とにかく残響を振りかける、ような。

しかし珍しく?、このアルバムには過剰とも思える残響がぴったり。打楽器の乾いた低音が響く空間では、残響が不思議なノスタルジックな印象を掻き立てる。ピアノの音の輪郭が緩んでいるが、これも打楽器のピースのように溶け込んでいる。

本作はそのような打楽器が作る大きな空間、を愉しめるアルバムになっている。LPレコードも発売予定だけど、リリース延期。秋頃のようだ。だから収録時間もコンパクトになっている。

Bayou

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